平成13年5月7日
東京電力株式会社
当社は、PCB絶縁油の分解・再資源化施設である「千葉絶縁油リサイ
クルセンター(仮称)」を千葉火力発電所(千葉県千葉市)隣接地に設置
するため、諸準備を進めてまいりましたが、本日、着工いたしました。
本センターは、当社と三井物産株式会社および株式会社ネオスが共同開
発した「化学抽出分解法」により、当社が千葉県内に保有するPCB絶縁
油の分解・再資源化を行う自社処理施設であり、平成13年度中には運転を
開始する予定です。
本センターの建設にあたっては、平成11年4月に事業計画書を千葉市へ
提出し、関係機関との事前協議および地元説明会等を経て、本年3月30日
に千葉市から産業廃棄物処理施設設置許可をいただき、本日の着工に至り
ました。
なお、当社はPCB絶縁油の分解・再資源化を行う「横浜絶縁油リサイ
クルセンター(仮称)」の設置を神奈川県横浜市に計画しており、現在、
建設中です。
また、PCB絶縁油の分解・再資源化およびPCB絶縁油を使用した
変圧器等容器の洗浄・再資源化を行う「変圧器等リサイクルセンター(仮
称)」の設置についても神奈川県川崎市に計画しており、現在、川崎市に
対して設置のための手続きをお願いしております。
今後とも皆さまのご理解をいただきながら、安全を最優先にPCB処理
に取り組んでまいります。
以 上
1.計画の概要
施設名称:千葉絶縁油リサイクルセンター(仮称)
所在地 :千葉県千葉市中央区蘇我町
敷地面積:8,500平方メートル
処理能力:PCB絶縁油 約1.0kl/日(第1期)
運転開始予定:平成13年度中(第1期)
第2期計画 :平成15年度以降、処理能力の増容量化
2.千葉絶縁油リサイクルセンター(仮称)設置許可に至る経緯
「千葉絶縁油リサイクルセンター(仮称)」は、平成11年4月に
「千葉市産業廃棄物処理施設設置等に関する指導要綱」に基づき事前
協議書を千葉市へ提出し、関係機関と事前協議を開始しました。
平成12年1月にはPCBリサイクル施設の設置計画を公表、同年2
月には地元説明会を実施しています。
また、千葉市には、本計画について、平成11年3月から「産業廃棄
物処理施設設置等専門委員会」において、計8回にわたって審議を
行っていただき、平成13年1月に「本計画は、当該施設の安全性およ
び環境保全対策などについて、十分な配慮がなされたものであり、国
内におけるPCB処理の先駆的な役割を果たすべく処理計画を実施し
てほしいと願うものである。」と評価していただいております。
平成13年1月18日には千葉市都市計画審議会において本処理施設の
設置が承認され、同年2月15日に上記指導要綱に基づく事前協議が終
了、同年3月12日に「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づく
産業廃棄物処理施設設置許可申請を行い、3月30日設置許可をいただ
き、諸準備後本日の着工となったものです。
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