平成12年8月18日
東京電力株式会社
すでにお知らせいたしましたとおり、当社・福島第二原子力発電所4号
機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)は、7月25日、定格出力で運
転中のところ、放射線監視モニタ(復水器と活性炭ホールドアップ装置と
の間に設置されているモニタ)の指示値および原子炉水中のよう素濃度に
増加が認められました。測定されたよう素濃度は、保安規定の制限値を十
分下まわっており、安全上問題のない値ではありましたが、燃料からの漏
えいの可能性が考えられることから、念のため同日原子炉を停止して、原
因の調査を行っておりました。(7月25日お知らせ済み)
その後、燃料集合体全数(764体)の調査を行った結果、燃料集合体1
体から原子炉水中に放射性物質が漏えいしていることを確認しました。ま
た、漏えい燃料集合体の外観検査において燃料棒1本の表面に縦方向のす
じを確認しました。このすじは、これまでの知見から、極く微少な漏えい
部分より水が入ったことにより生じた二次的な割れと考えられます。した
がって、今回の漏えいは、偶発的に発生した極く微少な漏えい部分とこれ
により生じたすじ状の割れからの漏えいと推定いたしました。
このため、漏えいのあった燃料集合体を健全なものに取り替えることと
いたしました。
なお、今回の事象は資源エネルギー庁による国際原子力事象評価尺度
(INES)暫定評価では、0-とされております。
以 上
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