プレスリリース 2000年

デニーズジャパンと共同実施するマイクロタービンコージェネの経済性評価について

~新開発の高効率なコージェネシステムをわが国で初めて11月から運転開始~



                                                平成12年7月18日    
                                                東京電力株式会社    
                                                    マイエナジー株式会社


 東京電力(株)ならびに東京電力グループのマイエナジー(株)は、本日、(株)デ
ニーズジャパンとの間で、マイクロタービンコージェネレーションシステムを実
際の店舗(デニーズ港南中央店:神奈川県横浜市港南区港南中央通7-12)に設
置し、本年11月からシステムの経済性評価を3社共同で実施することについて合
意いたしました。

 これは、店舗運営においてエネルギーコストの一層の削減をめざすデニーズジ
ャパンと、独自に開発した高効率で環境にやさしいコージェネレーションシステ
ムの普及拡大をめざす東京電力、自家発電を一括して代行するオンサイトエネル
ギー事業の営業拡大をめざすマイエナジー3社の目的が一致したものです。なお、
マイクロタービンがお客さま構内に商用設備として設置・運転されるのは、わが
国初のケースとなります。

 今回設置するコージェネレーションシステムは、米国キャプストン社製のマイ
クロタービン(出力:28kW、燃料:都市ガス)に、東京電力が新たに開発した  
「排熱回収給湯システム」を組み合わせたもので、マイエナジーの主力商品のひ
とつです。お客さまのニーズに合わせて「電気」と給湯用の「熱」を最適に供給
することで、総合エネルギー効率を最大で約80%まで高めることができます。
 今回の経済性評価は、こうした「電気」と「熱」を同時に供給する際に優れた
性能を持つマイクロタービンコージェネレーションシステムが、実際に営業して
いるレストランでの使用において、どれだけエネルギーコストの低減や省エネル
ギー向上の効果を発揮するか、約1年間かけてデータの収集・評価を行うもので
す。 

 東京電力では、省エネ性、経済性、環境保全の各面において、今後ともお客さ
まニーズに応じた最適なエネルギーサービスを提供してまいりたいと考えており
ます。
 マイエナジーでは、今回得られるデータや評価をもとに、ファミリーレストラ
ンに加えて、ホテル、病院、介護施設、スポーツセンターなど「電気」と「熱」
双方を利用されるお客さまに対して、環境性、経済性にすぐれた本システムの普
及拡大に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

                                                               以 上


                                                                <参考>

        マイクロタービンコージェネレーションシステム経済性評価の概要

1.実施体制[主な役割]
   ・東京電力株式会社[設備の設置、データ収集、評価]
         所在地:東京都千代田区内幸町1-1-3 tel 03-3501-8111

         取締役社長:南  直哉

   ・マイエナジー株式会社[設備の設置、データ収集、評価]
         所在地:東京都港区西新橋2-18-2 NKKビル4F tel 03-5408-1355

         代表取締役社長:千野 宗雄

      ・株式会社デニーズジャパン[店舗の協力、データ収集、評価]
          所在地:東京都港区芝公園4-1-4 tel 03-3459-3501

          代表取締役社長:小原 芳春

2.評価店舗
    デニーズ港南中央店(住所:神奈川県横浜市港南区港南中央通7-12)

3.評価期間
    平成12年11月から平成13年10月まで1年間(予定)
                                               
4.評価内容
   ・エネルギーコストの低減効果
   ・省エネルギー効果(総合エネルギー効率等)
   ・環境特性(NOx、低騒音等)

5.マイクロタービンコージェネレーションシステムの概要
   ・キャプストン社製28kWマイクロタービンと東京電力が開発した「排熱回
    収給湯システム」を三菱電機で防音パッケージ化
   ・「排熱回収給湯システム」は、メンテナンス容易な無圧式熱交換器の採
    用、冷却塔やラジエータなどの追加設備を必要としない排ガスバイパス
    弁による熱供給量制御、システム異常時でも排熱回収系が安全に停止し
    マイクロタービンの運転継続が可能な設計など、安全性・経済性・制御
    性を併せ持ったシステムを実現
   ・パッケージサイズ(mm):1,050(幅)×2,100(奥行)×1,825(高さ)
   ・最大給湯熱量:約50,000kcal/h(発電出力定格時)
   ・給湯温度:40~90℃の範囲で任意設定可能
   ・今回の経済性評価では、都市ガスを燃料として利用。(LPG仕様、灯
    油仕様も提供可能)

6.その他
   現在、通産省資源エネルギー庁によるマイクロタービンの技術基準適合評
   価が行われており、この評価の終了後に運転を開始する予定です。

                                                                  以 上




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