東京都の株主提案に対する当社取締役会の意見に関する報道について
平成24年6月7日
東京電力株式会社
本日、東京都の株主提案に対する当社取締役会の意見について報道されていますが、当社の考え方は以下の通りです。
「第88回定時株主総会開催ご通知」の中で、東京都からの株主提案に対して当社取締役会としては反対しています。その理由は「ご提案の内容を定款に盛り込むことはなじまない、適当ではない」ということであり、顧客サービスや情報公開の推進などご提案の内容につきましては、当社として今後積極的かつ着実に進めてまいることとしています。
当社取締役会が「ご提案の内容を定款に盛り込むことはなじまない、適当ではない」と考える理由は以下の通りです。
○経営理念を定款に規定せよとのご提案(第6号議案)について
株式会社の定款は、主として会社の組織、事業目的、株式等の基本的事項について規定するものであり、その内容は極力具体的かつ明確であることが必要となります。したがって、経営理念のように抽象的でさまざまな解釈がなされうる事項を定款に規定することはなじまないと考えています。
○総合特別事業計画に盛り込んだ業務執行に関する内容を定款に規定せよとのご提案(第7号議案から第9号議案)について
業務執行の内容は、事業環境の変化等に応じ機動的に見直すことが必要です。仮に、こうした事項を定款に規定すると、その後修正の必要が生じた際には、株主総会において定款変更手続きが必要となるなど、状況変化に応じた柔軟かつ機動的な事業運営の妨げとなる可能性があります。こうしたことから、このような内容を定款で定めることは適当ではないと考えます。
以上の理由から、東京都の株主提案につきましてはいずれも反対していますが、ご提案いただいている低廉かつ安定的な電力の供給を通じた顧客サービス、経営の透明性の確保、設備投資への競争原理の導入、民間事業者を活用した火力発電設備のリプレースの推進等につきましては、総合特別事業計画においても実施することとしており、今後、積極的かつ着実に実行してまいります。
以 上
<ご参考>
東京都の株主提案に対する当社取締役会意見につきましては、第88回定時株主総会開催ご通知の株主総会参考書類40頁および45頁に記載しています。
http://www.tepco.co.jp/ir/soukai/soukai-j.html