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平成21年 社長年頭あいさつ(要旨)

平成21年1月5日
東京電力株式会社

 昨年来、世界は米国に端を発した金融危機を契機として未曾有の経済危機に直面している。当社の産業用電力需要にも、景気の減退傾向がはっきりと映し出されており、事業環境は大変厳しい状況にあるが、今年はまさに危機突破に向けた「正念場」の年である。電力の安定供給はもとより、収支・環境などの面における課題を克服するため、「柏崎刈羽の復旧」「安定供給の確保」そして「徹底した費用削減」という3つの最重点方針に全力で取り組み、確実に前に進めていきたいと思う。
 厳しい環境下で当面の危機突破に取り組みつつ、同時に将来の成長・発展の基礎をしっかりと築いていくという観点から3点お話したい。

 1点目は、「現場力を一層高める」ということ。
「現場力」とは、お客さま対応や設備に直接携わるにあたり、的確かつ迅速に業務を遂行できる力、自ら課題を発見し解決できる力である。厳しい事業環境が続く中で飛躍を遂げるためには、お客さまや社会に目を向け即座に行動に移せるスピードと能力を一層磨く必要がある。日々の業務のレベルアップがお客さまや社会からの信頼を得る基礎であり、将来の成長・発展に結びつくと認識していただきたい。

 2点目は、世界で形成されつつある低炭素社会の実現という大きな潮流に対し、電気事業者として貢献すると同時に、成長・発展に活かしていくということ。
景気の低迷が色濃くなり、長期的に人口減少などで電力需要の伸び悩みが見込まれる中、低炭素社会の実現に向かう流れに対し貢献すると同時に、当社としての成長のきっかけを見つけ、スピード感を持って取り組んでいただきたい。

 3点目は、日々の業務課題にしっかりと取り組みつつ、更なる飛躍に向けて果敢にチャレンジするための、私たちのいわば「メンタリティ」について。
 厳しい経営環境が長く続くと内向きで縮み志向になりがちだが、こういう時こそ仲間や上司と活発に議論し、新たなサービスの創出や業務革新、また自分自身の能力アップにつなげていただきたい。

 東京電力グループのシンボリックスポーツである長距離・駅伝チームがニューイヤー駅伝初出場を勝ち取り、元旦に力強い走りを見せてくれた。ひとりひとりの力で襷をつないだように、様々な分野の業務においても個々人の力を会社間、組織間そして世代間でつなげ、同じ目標に向かって心を一つにしながら、課題へのチャレンジに向けた大きな力にして欲しい。

以 上


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