平成19年度入社式挨拶(要約)
平成19年4月2日
東京電力株式会社
社長 勝俣 恒久
社会の信頼を得ることは、まさに東京電力グループの事業基盤であり、信頼回復に向けて、社員が一丸となって誠実に取り組んでいかなければならない。新入社員の皆さんにも大いに力を貸して欲しい。そのためにも、まず、自分の仕事を覚えるとともに、その基本となる法令や社内のマニュアル・ルールについてもしっかりと理解し、守って欲しい。また、業務の中でおかしいと感じることがあれば、先輩や上司に報告・連絡・相談することを心掛けて欲しい。
当社には、第一線の職場で連綿と受け継がれている「現場力」という貴重な財産がある。これは、「社員の強い使命感」や「組織力」、さらには「改善力」などである。今日から当社の一員として、伝統ある当社の「現場力」を体感し、これを習得し、実践・継承していって欲しい。
社会人としての一歩を踏み出すにあたってのアドバイスとして、二点申し上げたい。
一点目は、「人間に深い関心と愛着を持ち、直接ふれあう機会をたくさんもつことで、人間について勉強し、人間通になって欲しい」ということである。
仕事というものは、人間同士の信頼関係や共感・同感・親近感といった「心のつながり」があってはじめて成し得るものである。そのためには、お客さまや上司・仲間とのフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションをしっかりととるとともに、是非、会社の内外を問わず、人との出会いの機会を多く作るよう努力し、その出会いを大切にして欲しい。
二点目は、「仕事を面白くするためには、自分の仕事に関心を持ち、熱中して取り組むことが大切」ということである。
どんな仕事であっても全力を傾けて取り組めば、面白いことや感動することが必ず出てくる。そして、自ら工夫を重ねながら仕事に熱中すれば、きっと良い成果があがり、会社の発展にも貢献でき、自分自身のやりがいや成長も感じられると思う。
是非、自らの仕事に誇りを持ち、目の前の仕事に全力を注いで欲しい。
このようなことに心掛け、「コミュニケーションとチームワーク」を大切にして、明るく、楽しく、元気よく、頑張って欲しい。
以 上