電気の史料館 第7回企画展
『電気は人なり~電気事業に生命を賭けた男たち~』
平成19年2月27日(火)~平成19年11月4日(日)まで開催
平成19年2月7日
東京電力株式会社
当社の『電気の史料館 』(住所:横浜市鶴見区)は、平成13年12月の開館以来、5周年を迎えることができました。これも、ひとえに皆さまの常日頃のご愛顧があってのことと感謝いたしております。
さて、これまで『電気の史料館』では6回の企画展を催してまいりましたが、このたび、第7回企画展「電気は人なり~電気事業に生命を賭けた男たち~」を、本年2月27日(火)~11月4日(日)まで開催いたします。
今回の企画展では、「電気は人なり」をテーマに、欧米における電気技術の誕生、日本における電気事業の勃興から戦後の9電力会社による電力供給の開始に至るまでに、技術や経営、政策面から果敢に挑んだ人物の活躍ぶりをご紹介いたします。
わが国初の電気事業者である東京電燈が一般に電気の供給を開始したのは1887年(明治20年)であり、これは、エジソンが電気事業をはじめた5年後のことでした。官営主導であった明治時代において、民営主導によって勃興した電気事業は、日本では希有な産業でした。
やがて、全国で続々と電力会社が設立され、過度な自由競争により顧客の奪い合いが起こったことで、電力界は疲弊し、さらに戦時体制という歴史的不運に遭遇したことで、一時的に国家管理への道を余儀なくされます。
太平洋戦争終結後、電気事業は再び国営から民営へと戻されることとなりますが、戦後の復興、高度成長、豊かな生活の実現になくてはならなかった電気事業は、日本の産業、生活を支える重要な事業として発展していきます。その歴史の中で、電力界に生まれたポリシーが、「発電」「送電」「配電」全てに責任をもつ発送配電一貫体制の確立でした。これにより、電力会社は民間でありながら安定供給といった公益性を全うしていくこととなります。
このように民間企業による電力ネットワークへの道を開いたのが多くの気骨ある電力人でした。歴史の変革期には、天の配剤ともいえる絶妙の人物たちが登場しました。藤岡市助・岩垂邦彦・松永安左エ門・福澤桃介・小林一三など、「電気は人なり」と呼びうる挑戦と活躍は、まさに生命を電気事業に賭けた男たちの物語です。
以 上
添付資料