洋上風力発電の低コスト化プロジェクト(グリーンイノベーション基金事業)

浮体式洋上風力の事業戦略

東京電力リニューアブルパワーは、千葉県銚子沖で国内初の着床式洋上風力発電の実証試験を2009年から開始し、2013年から約8年以上の運転実績があります。周辺環境との調和や漁業との共生に配慮しながら、厳しい海象、気象のもとで開発・計画から建設、O&M(運転保守および保守点検)の技術・知見を蓄積してきました。これらによって培った技術とデータに加え、国内外のパートナーの新たな知見を活かして、大規模な洋上ウィンドファームの開発・計画から建設、O&Mを一貫して手がけることで、洋上風力事業における利益創出を実現してまいります。

大規模ウィンドファーム実現に向けたロードマップ

浮体式においては、国内の研究開発や海外の実証参画等で得た知見をもとに、浮体技術を早期に確立し、2020 年代後半以降に国内浮体式ウィンドファーム実現を目指します。

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業「洋上風力発電の低コスト化プロジェクト」において、以下の3つの事業で採択を受けています。

1. 浮体式基礎製造・設置低コスト化技術開発事業

目的・概要

  • ● 2030年までに、一定条件下(風況等)で、浮体式洋上風力を国際競争力のあるコスト水準で商用化する技術を確立します
  • ● 15MW級風車を搭載可能なスパー型浮体を主な対象とし、浮体・係留システム・施工技術を中心とする低コスト化要素技術および大量生産技術を開発します
    (目標: 浮体基礎・係留・施工費 25%低減)

実施体制

※太字:幹事企業

東京電力リニューアブルパワー(株)、東京電力ホールディングス(株)

事業期間(要素技術開発)

2022年度~2023年度(2年間)【フェーズ1】

事業イメージ

2. 洋上風力関連電気システム技術開発事業

目的・概要

  • ● 浮体式洋上風力発電の導入拡大に向けて、共通技術課題となるダイナミックケーブル、洋上変電所/変換所等の技術を 技術開発メーカー・電力会社が共同開発します
  • ● 技術開発メーカーは将来の市場ニーズを見据えた技術開発を行い、電力会社は将来想定する浮体式洋上風力発電に必要な技術の観点で検討・評価を行い、社会実装を見据えた効率的な技術開発を実施します

実施体制

下図のとおり

事業期間(要素技術開発)

2022年度~2024年度(3年間)【フェーズ1】

事業イメージ

進捗状況

進捗状況(2023年11月)PDF (331KB)
進捗状況(2024年5月)PDF (123KB)

(参考)
GI基金事業「浮体式洋上風力発電共通要素技術開発 」に係る事業戦略ビジョン(2023年11月時点)

3. 洋上風力運転保守高度化事業

目的・概要

  • ● 2030年までに一定条件下(風況等)で、浮体式洋上風力を国際競争力のあるコスト水準で商用化する技術を確立します
  • ● 浮体、係留系及びダイナミックケーブルの維持管理費用をフェーズ1(要素技術開発)後に20%低減を目指します
  • ● ナセル及びブレード・タワーの点検費用をそれぞれフェーズ1後に20%低減を目指します

実施体制

※太字:幹事企業

東京電力リニューアブルパワー(株)、東芝エネルギーシステムズ(株)

事業期間(要素技術開発)

2022年度 ~ 2023年度(2年間)【フェーズ1】

事業イメージ

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