不適合管理委員会報告情報（平成20年8月22日分）｜原子力

福島第二原子力発電所トップ

平成２０年度不適合管理委員会報告情報（平成２０年８月２２日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成20年8月22日（金）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　１５　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	取水設備スクリーン洗浄装置（Ｄ）レーキ付バースクリーン及びトラベリングスクリーンのハウジング側面及びチェーンカバー並びにレーキ付バースクリーンの点検扉に腐食が認められたため、当該腐食部を補修及び扉を交換。	D
2	1号機	取水設備スクリーン洗浄装置（Ｄ）レーキ付バースクリーン及びトラベリングスクリーンローラーブッシュの一部に磨耗が認められたため、当該ローラーを交換。	D
3	1号機	取水設備スクリーン洗浄装置（Ｄ）トラベリングスクリーン駆動チェーン伸び測定値に判定値外れが認められたため、当該駆動チェーンを交換。	D
4	1号機	取水設備スクリーン洗浄装置（Ｄ）固定式バースクリーン及びレーキ付バースクリーン並びにトラベリングスクリーン点検時、固定式バースクリーン全体、各スクリーン本体フレーム、バケット、バスケットに塗装剥離が認められたため、当該剥離箇所を補修。	D
5	1号機	取水設備スクリーン洗浄装置（Ｄ）レーキ付バースクリーン点検において、駆動及び従動側ガイドレールに磨耗が認められたため、当該ガイドレール磨耗部を補修。	D
6	1号機	パトロール時、非常用ディーゼル発電機（Ｂ）動弁注油タンクの油面計（ガラス管）が上下逆に取り付けられていることが認められたため、対応検討。	D
7	2号機	漏電しゃ断器点検時、漏電しゃ断器９個のケース端子部に破損（機能上問題なし）が認められたため、当該漏電しゃ断器を取替。	D
8	2号機	漏電しゃ断器点検時、照明用安定器収納箱（Ｎｏ１０，１２）の負荷（各１個）に絶縁抵抗不良が認められたため、当該箇所を点検。	D
9	2号機	原子炉建屋外気差圧計点検において、テスターのリード線の金属露出部が制御盤に接触し、瞬時、「直流１２５Ｖ　２Ａ地絡」及び「直流１２５Ｖ分電盤２Ａ系漏電警報装置動作」表示が発生したため、対応検討。	C
10	2号機	活性炭式希ガスホールドアップ塔出口ガス試料採集容器用真空ポンプ点検時、真空ポンプの油補給口より空気の吸込みが認められたため、当該油補給口を点検。	D
11	3号機	試料採取系給水試料採取流量調整時、サンプル流量調節弁にシートパスが認められたため、当該弁を点検。	D
12	4号機	タービン建屋２階除染場ジブクレーン荷重試験時、巻上げ操作途中動作不良（過負荷保護装置動作）による停止が認められたため、当該保護装置を点検。	D
13	4号機	試料採取系復水脱塩装置出口試料分析用恒温装置において、温度制御不良（通常２５℃が３５．５℃）が認められたため、当該恒温装置を点検。	D
14	1.2号廃棄物処理設備	廃棄物処理建屋管理区域内トイレ（Ａ、Ｂ）消化槽内の攪拌羽根に破損（羽根先破断・腐食）が認められたため、当該攪拌羽根を交換。	D
15	3.4号廃棄物処理設備	固化系乾燥機保守用クレーン（Ａ、Ｂ）年次点検における荷重試験において、当該ホイストの認可荷重３５０kgを超える７５０kgの荷重（定格荷重　５．００９t）で行ったことが確認されたため、対応検討。	B

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な　事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・以下のうち、法律に基づく報告事象に該当しない軽度な場合　　・安全上重要な機器等の機能に支障を及ぼすおそれのある故障　　・管理区域内の放射性物質の漏えいが継続している場合　　　など　・原子炉への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を　確保する観点から速やかに詳細を　公表する事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・原子力発電設備に係わる機器に影響を及ぼす水の漏えい　・圧力抑制室等への異物の混入　・原子力発電設備に係る業務における人の障害　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３