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平成20年度 不適合管理委員会報告情報(平成20年8月4日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成20年8月4日(月)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 12 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 低電導度廃液系受タンク(B)点検において、内部ライニングの欠陥(ひび割れ、ピンホール)が認められたため、当該ライニング欠陥部を補修。 D  
2 1号機 設備パトロール時、サービス建屋脇のプロパンガスボンベ室に使用されていないガスボンベが認められたため、当該ガスボンベを撤去及び「休止設備」表示を取付。 対象外  
3 1号機 設備パトロールにおいて、タービン建屋2階北西階段室入口防火扉が自動で閉鎖しないことが認められたため、当該防火扉を点検・調整。 D  
4 2号機 中央操作室設置の現場監視用ITVモニタにおいて、「廃棄物処理設備サンプ制御盤」画面選択時に画像不良が認められたため、当該ITVモニタを補修。 D  
5 2号機 タンクベント処理系の固化系機器フィルタユニットの入口湿度計の精度に判定値外れが認められたため、当該湿度計を補修。 D  
6 2号機 設備パトロール時、原子炉建屋地下1階南西側に設置されているケーブルトレイカバーの取手部2箇所に破損が認められたため、当該取手部を交換。 D  
7 2号機 設備監視時、ドライウエル高電導度廃液系ドレンサンプ流量積算計に指示値不良(スティック)が認められたため、当該流量積算計を点検。 D  
8 2号機 設備パトロールにおいて、原子炉建屋1階北側通路に設置されている電線管のアース線が2箇所外れているのがいるのが認められたため、当該アース線を取付。 D  
9 2号機 設備パトロールにおいて、原子炉建屋1階北東側通路に設置されている電線管のアース線が1箇所外れているのがいるのが認められたため、当該アース線を取付。 D  
10 3号機 設備パトロールにおいて、復水器室空調機(A)及び(B)冷却水温度測定取出点部に錆による腐食が認められたため、当該取出点腐食部を補修。 D  
11 その他 構内資材倉庫において、内容物不明のドラム缶(8本)が確認され、ドラム缶表面の放射線測定を行なったところ、汚染のないことが認められたことから、当該ドラム缶を区画、「汚染なし」表示の取り付けを実施、及び調査並びに対応検討。 C  
12 その他 使用済燃料輸送用空容器運搬作業において、運搬用トレーラ(150トン)のアウトリガー用ギアポンプのホース接続コネクタ部に潤滑油漏れが認められたため、当該ホース接続コネクタ部を補修。 対象外  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
区分1  法律に基づく報告事象等の重要な
 事象
 ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 以下のうち、法律に基づく報告事象に該当しない軽度な場合
  ・ 安全上重要な機器等の機能に支障を及ぼすおそれのある故障
  ・ 管理区域内の放射性物質の漏えいが継続している場合   など
 ・ 原子炉への異物の混入  など
区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を
 確保する観点から速やかに詳細を
 公表する事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 原子力発電設備に係わる機器に影響を及ぼす水の漏えい
 ・ 圧力抑制室等への異物の混入
 ・ 原子力発電設備に係る業務における人の障害  など
その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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