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平成20年度 不適合管理委員会報告情報(平成20年7月15日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成20年7月15日(火)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 1 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機  平成20年7月11日にサービス建屋空調ダクトのつなぎ目1箇所からの気体が漏れていることを確認したことから、7月14日に当該ダクトの他のつなぎ目について点検したところ、新たに10箇所のつなぎ目から気体が漏れていることを確認した。
 調査の結果、いずれも外部への放射能物質の放出はなかったものと考えている。
 今回の点検で確認された漏えい箇所については、補修を行った。
今後、当該ダクトは、計画的に点検を行うこととする。
A 7月15日公表済
 (PDF135KB)

   その他 : 8 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 設備パトロール時、制御棒駆動系水圧制御ユニット(制御棒座標:46-47)用アキュームレータ窒素ガス充填弁継ぎ手部に蟹泡程度の漏えいが認められたため、当該窒素ガス充填弁を補修。 D  
2 2号機 原子炉建屋6階の電線管点検作業において、機器搬入口ハッチ脇仮設電話用電線管に変形による接続部不良(外れ、折れ)が認められたため、当該電線管接続部を補修。 D  
3 2号機 コントロール建屋換気空調系中央操作室冷凍機(C)冷媒系統点検時、アキュームレータ出口配管フランジ部に金属粉が認められたため、対応検討。 D  
4 3号機 3.4号機工具管理センターのシリンダーゲージ校正時、1台に判定値外れが認められたため、当該シリンダーゲージを補修後、再校正、及び使用機器への影響評価を確認。 D  
5 3号機 炉心性能計算機プリンタ故障警報が発生し、同プリンタに動作不良(打ち出しできない)が認められたため、当該プリンタを補修。なお、炉心性能計算機には影響なし。 D  
6 4号機 タービン建屋天井クレーン(100トン)ケージ移動用電動機点検時、同電動機電源変圧器結線に間違いが認められたため、結線を正規に修正、対応検討。 D  
7 4号機 設備パトロール時、原子炉冷却材浄化系ろ過脱塩器プリコート材保持ポンプ(A)出入口差圧計及び燃料プール冷却浄化系保持ポンプ(B)出入口差圧計に指示値不良(ダウンスケール)が認められたため、当該差圧計を点検。 D  
8 3.4号廃棄物
処理設備
高電導度廃液系収集ポンプ(C)点検において、同ポンプインペラとウエアリング間の間隙寸法に判定値外れが認められたため、対応検討。 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
区分1  法律に基づく報告事象等の重要な
 事象
 ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 以下のうち、法律に基づく報告事象に該当しない軽度な場合
  ・ 安全上重要な機器等の機能に支障を及ぼすおそれのある故障
  ・ 管理区域内の放射性物質の漏えいが継続している場合   など
 ・ 原子炉への異物の混入  など
区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を
 確保する観点から速やかに詳細を
 公表する事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 原子力発電設備に係わる機器に影響を及ぼす水の漏えい
 ・ 圧力抑制室等への異物の混入
 ・ 原子力発電設備に係る業務における人の障害  など
その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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