不適合管理委員会報告情報（平成20年7月11日分）｜原子力

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平成２０年度不適合管理委員会報告情報（平成２０年７月１１日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成20年7月11日（金）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

区分３　：　１　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	運転中の１号機において、平成２０年７月１１日１１時頃、サービス建屋内（非管理区域）にある空調ダクトのつなぎ目１箇所から気体が漏れていることを確認した。なお、当該箇所の漏えいについては補修を実施した。　本事象による外部への放射能の影響はなかったものと考えている。　今後、当該ダクトの他のつなぎ目について、点検を実施する。	A	・7月14日公表済　　(PDF30KB)

その他　：　６　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	電解鉄イオン供給装置のタービン補機冷却系熱交換器（Ａ）注入流量計点検において、同注入流量計前・後弁にシートリークが認められたため、当該前・後弁を点検。	D
2	2号機	取水設備スクリーン点検用門型クレーン操作用ペンダント型スイッチ点検において、同スイッチ内部が結露により腐食しているのが認められたため、当該スイッチを補修。	D
3	2号機	タービン建屋オペレーティングフロア換気空調系排気ファン（Ｂ）用電動機点検において、負荷側及び反負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、当該軸受ケースを補修。	D
4	3号機	原子炉冷却材再循環ポンプ電動機・発電機セット室換気空調系空調機ファン（Ａ－２）用電動機点検において、同ファン軸嵌め合い部内径寸法及び嵌め合い値に判定値外れが認められたため、対応検討。	D
5	4号機	制御棒の挿入、引抜き定例試験時、制御棒（座標：38-07）の引抜き操作中「ＲＭＣＳ（原子炉手動制御装置）、ＲＰＩＳ（制御棒位置指示装置）システム軽故障」警報が発生したため、当該定例試験を中断し、調査したところ、制御棒引抜き操作のタイミングが早目であったことが判明したことから、同警報をリセット後、制御棒の定例試験を再開、対応検討。	対象外	・H20年９月３日再審議にてグレード変更「D→対象外」
6	その他	設備パトロール時、一次水処理装置汚泥供給ポンプ（Ｂ）グランド部より少量の汚泥の漏えい（約150cc）が認められたため、当該グランド部を補修。	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な　事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・以下のうち、法律に基づく報告事象に該当しない軽度な場合　　・安全上重要な機器等の機能に支障を及ぼすおそれのある故障　　・管理区域内の放射性物質の漏えいが継続している場合　　　など　・原子炉への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を　確保する観点から速やかに詳細を　公表する事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・原子力発電設備に係わる機器に影響を及ぼす水の漏えい　・圧力抑制室等への異物の混入　・原子力発電設備に係る業務における人の障害　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３