不適合管理委員会報告情報（平成20年6月17日分）｜原子力

福島第二原子力発電所トップ

平成２０年度不適合管理委員会報告情報（平成２０年６月１７日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成20年6月17日（火）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

区分３　：　１　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	運転中の１号機において、平成２０年６月１６日に原子炉隔離時冷却系（以下、当該系統）の注入弁（電動弁）の開閉動作試験を行っていたところ、午前１１時３６分、地絡したことを示す警報が発生した。　このため、当該系統の点検を行った結果、注入弁を開閉させる電動機の部品８個のうち１個（以下、当該部品）が外れていることを確認した。　本事象は、外れた当該部品を通じて地絡したことにより警報のみが発生したもので、注入弁の開閉動作に問題はない。　今後、原因について詳細に調査する。	A	・6月17日公表済　（PDF23.5KB）

その他　：　６　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	タービン補機冷却系熱交換器（Ｃ）用貝殻除去装置渦流フィルタ点検時、電気防食用亜鉛板（２枚）に消耗が認められたため、当該亜鉛板を交換。	対象外
2	1号機	設備パトロール時、廃棄物処理補機冷却系海水ポンプ（Ｂ）吐出圧力計元弁のグランド部より海水の漏えい（１秒に１滴程度）が認められたため、当該弁下部に受け容器を設置、及び弁グランド部を補修。	D
3	1号機	計装用圧縮空気系圧縮機（Ａ）点検のための安全処置実施時、同圧縮機（Ａ）の制御回路端子台に一部破損箇所（端子間敷居板に破損）が認められたため、対応検討。	D
4	2号機	残留熱除去冷却系（Ａ、Ｂ）冷却水放射線モニタ記録計点検時、同記録計のペン駆動用サーボモータに動作不良（応答遅れ）が認められたため、対応検討。	D
5	2号機	設備調査時、計装用圧縮空気系計装ラック内計装元弁の銘板記載名称が誤操作を招きやすいことが認められたため、当該弁の名称変更を検討。	D
6	3号機	原子炉補機冷却系第２中間ループ熱交換器の気密漏えい試験において、伝熱管１本に漏えいが認められたため、当該伝熱管に閉止栓を取付。	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な　事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・以下のうち、法律に基づく報告事象に該当しない軽度な場合　　・安全上重要な機器等の機能に支障を及ぼすおそれのある故障　　・管理区域内の放射性物質の漏えいが継続している場合　　　など　・原子炉への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を　確保する観点から速やかに詳細を　公表する事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・原子力発電設備に係わる機器に影響を及ぼす水の漏えい　・圧力抑制室等への異物の混入　・原子力発電設備に係る業務における人の障害　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３