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平成20年度 不適合管理委員会報告情報(平成20年4月4日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成20年4月4日(金)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 11 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 取水設備バー回転式スクリーン(E)電動機試運転時、同電動機及び変速機用基礎の一部にひび割れが認められたため、当該ひび割れ箇所を補修。 D  
2 2号機 設備パトロール時、取水設備スクリーン洗浄水ポンプ(A)グランド部より漏えい(約40cm程度の飛散)が認められたため、当該ポンプグランド部を点検。 D  
3 2号機 設備パトロール時、海水熱交換器建屋内の所内用圧縮空気系ホース接続部に空気漏れが認められたため、当該ホース接続部を交換。 D  
4 4号機 試料採取系ドライウエル酸素濃度記録計点検時、当該記録計に作動不良(プーリーが浮いてしまう)が認められたため、記録計のユニットを交換。  D  
5 4号機 主タービンバイパス弁タービングランド蒸気系油圧式防振器点検時、蛇腹に破損が認められたため、当該蛇腹部を交換。 D  
6 4号機 主タービンの低圧タービン(C)入口蒸気配管油圧防振器点検時、シリンダ部に油の滲みが認められたため、当該滲み下部に受け皿を設置、対応検討。 D  
7 4号機 コントロール建屋換気空調系常用電気品室排気ファン(B)シャフト交換作業時、電動機シャフトにかじり傷が認められたため、対応検討。 D  
8 4号機 定期事業者検査「制御棒価値ミニマイザ機能検査」において、同検査要領書の検査手順の一部に記載漏れ及び誤記が認められたため、当該検査要領書の誤記を訂正並びに追記後、検査を再開。 D  
9 4号機 原子炉冷却材再循環ポンプ用可変周波数電源装置(B)可変周波数発電機点検による空気冷却器水張り作業において、同空気冷却器RCW2(原子炉補機冷却系第二中間ループ)ドレン弁にシートリークが確認されたため、当該ドレン弁を点検。 D  
10 1.2号廃棄物
処理設備
設備パトロール時、高電導度廃液系濃縮器(B)デミスタースプレー弁にシートリークが認められたため、当該弁を点検。 D  
11 1.2号廃棄物
処理設備
設備パトロール時、高電導度廃液系油分離装置水回収ポンプ(A)グランドリーク水排水配管が詰まり気味のため、当該排水配管を点検及び清掃。 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
区分1  法律に基づく報告事象等の重要な
 事象
 ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 以下のうち、法律に基づく報告事象に該当しない軽度な場合
  ・ 安全上重要な機器等の機能に支障を及ぼすおそれのある故障
  ・ 管理区域内の放射性物質の漏えいが継続している場合   など
 ・ 原子炉への異物の混入  など
区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を
 確保する観点から速やかに詳細を
 公表する事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 原子力発電設備に係わる機器に影響を及ぼす水の漏えい
 ・ 圧力抑制室等への異物の混入
 ・ 原子力発電設備に係る業務における人の障害  など
その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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