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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成20年3月13日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成20年3月13日(木)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 9 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 プロセス放射線モニタ系液体廃棄物処理系排水放射線モニタにおいて、1号ストームドレン受タンク(B)の放出操作開始直後、同放射線モニタ記録計指示値に上昇傾向が見られたことから、当該放出操作を手動停止した。当該放射線モニタ検出器及び記録計に動作不良が考えられるため、検出器並びに記録計を点検。 D  
2 1号機 補機冷却海水系電解鉄イオン供給装置海水供給ポンプ切替時(B→A)、停止したポンプ(B)が逆転動作したことから、同ポンプ吐出逆止弁に動作不良(シートリーク)が考えられるため、当該逆止弁を点検。 D  
3 1号機 平成20年3月8日の地震発生時、地震観測装置による地震観測速報打ち出しに時間がかかりすぎたため、当該装置を点検。 D  
4 1号機 設備監視時、高圧復水ポンプ(B)の反カップリング側振動記録計(水平方向)に指示値不良(指示値が低い)が認められたため、調査及び対応検討。 D  
5 4号機 主発電機軸密封油装置の密封油真空ポンプ用電動機及び減速機点検時、同真空ポンプ(A)減速機の軸受ケース及び同真空ポンプ(B)減速機の軸受ケース、シャフト、軸端部、叉、同真空ポンプ(B)電動機の軸受ケース、負荷側嵌め合い部に摩耗(判定値外れ)が認められたため、当該摩耗部を補修。 D  
6 4号機 主発電機軸密封油装置非常用密封油ポンプ用電動機点検時、回転子軸端部にかじり傷及び外径寸法に摩耗(判定値外れ)、叉、反負荷側軸受ケース内に傷が認められたため、対応検討。 D  
7 4号機 第6給水加熱器ドレンタンク(A)点検時、同ドレンタンクバケット内に残水(約1,800リットル)が確認されたことから、バケットドレン穴に詰まりが考えられるため、当該残水処理及びドレン穴を清掃。 D  
8 4号機 主復水器(A、B、C)内配管サポート点検時、第3給水加熱器(A、B、C)胴側ベント配管サポート3箇所及び第4給水加熱器(A、C)水位検出配管サポート2箇所に浸食が認められたため、当該浸食箇所を補修。 D  
9 4号機 気体廃棄物処理系排ガス再結合装置(A)入口電動弁漏えい確認試験時、同弁ベローズ部より漏えい(弁グランド部からの漏れはない)が認められたため、対応検討。 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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