不適合管理委員会報告情報（平成20年3月6日分）｜原子力

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平成１９年度不適合管理委員会報告情報（平成２０年３月６日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成20年3月6日（木）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　１２　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	主発電機密封油系非常用密封油ポンプ定例試験において、同ポンプ起動時及び停止時に「密封油差圧低」警報が発生、復帰する事象が認められたため、原因調査及び対応検討。	D
2	3号機	試料採取系原子炉冷却材浄化系ろ過脱塩器（Ｂ）出口導電率の手分析において、当該ろ過脱塩器導電率記録計の指示値と手分析値に差異が認められたことから、同記録計の指示値に不良が考えられるため、当該記録計を点検。	D
3	4号機	復水ポンプ（Ｂ）及び復水浄化ポンプ（Ｂ）電動機用冷却器冷却水出口配管サイトフローグラス点検時、同サイトフローグラスのガラスシール部に割れが認められたため、当該フローグラスを交換。	D
4	4号機	復水ろ過器（Ｃ）流量調節弁点検時、同弁制御用空気供給配管フィルタードレンコックねじ込み部から空気の漏えいが認められたため、対応検討。	D
5	4号機	主タービン点検の低圧タービン（Ｂ）下半内部車室浸透探傷検査において、指示模様が認められたため、当該指示模様部を補修。	D
6	4号機	海水熱交換器建屋給気処理装置加熱蒸気及び戻り系配管の弁点検時、当該配管のドレン弁２台及びベント弁１台に腐食が認められたため、当該弁３台を交換。	D
7	4号機	給水系配管の油圧防振器点検時、ピストンロッドに摺動痕が認められたため、当該ピストンロッドを補修。	D
8	4号機	主タービン蒸気加減弁（♯３）スイッチボックスのロッドとブッシュの間隙寸法測定において、上部及び下部の当該間隙寸法に判定値外れが認められたため、当該ブッシュを交換。	D
9	4号機	制御棒駆動系水圧制御ユニットの逆止弁（４台）［制御棒座標：54-23、42-11、42-19の各137弁、38-15の115弁]点検時、弁体表面に腐食が認められたため、当該弁４台の弁体を交換。	D
10	4号機	設備パトロール時、復水浄化系使用済樹脂タンク入口弁が全開であるにも係わらず、開閉表示灯の緑・赤両点灯が確認されたことから、同弁リミットスイッチに動作不良が考えられるため、当該リミットスイッチを点検。	D
11	3.4号廃棄物処理設備	所内電源設備４８０Vモーターコントロールセンター（閉鎖配電盤）３ＷＳ－２点検時、同ユニットＮｏ．１４Ｂ［ドラム昇降機（２Ｆ）シャッタＡ］の熱動継電器復帰ボタンに動作不良（戻らない）が認められたため、当該熱動継電器を交換。	D
12	3.4号廃棄物処理設備	所内電源設備４８０Vモーターコントロールセンター（閉鎖配電盤）３ＷＳ－１点検時、同ユニットＮｏ．３Ｄ［予備］熱動継電器復帰部のレリーズ被覆に外れが認められたため、当該熱動継電器の復帰部を交換。	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する　事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３