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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成20年2月28日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成20年2月28日(木)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 24 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 設備パトロール時、低圧復水ポンプ(C)グランド封水流量スイッチ用ケーブルに取付不良(仮取付状態)が認められたため、対応検討。 D  
2 1号機 設備パトロール時、取水設備スクリーン装置トラベリングスクリーン(E)洗浄水圧力計元弁の銘板に紛失が認められたため、当該弁銘板を取付。 D  
3 1号機 設備パトロール時、取水設備スクリーン装置及び付属装置に錆の発生又、手すり等に腐食が認められたため、当該錆及び腐食個所を補修。 D  
4 2号機 設備パトロール時、原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(A~C)電解鉄イオン注入配管保温カバーに腐食が認められたため、当該保温カバーを交換。 D  
5 2号機 設備パトロール時、タービン補機冷却系水素冷却器出口温度調節弁石膏部に割れが認められたため、当該弁石膏割れ箇所を補修。 D  
6 2号機 設備パトロール時、タービン補機冷却系水素冷却器出口温度調節弁の上流側配管の保温材に変形(割れ)が認められたため、当該配管保温材を補修。 D  
7 4号機 定期事業者検査「安全保護系検出器要素性能(校正)検査(その2)」による原子炉圧力計(B)校正時、出力指示値に判定値外れが認められたため、当該計器を再校正後、検査を実施。 D  
8 4号機 原子炉給水ポンプ駆動用タービン(A)低圧蒸気入口電動2次止め弁点検時、同弁グランドリークオフ配管溶接部に割れ(腐食)が認められたため、当該弁リークオフ配管を交換。 D  
9 4号機 原子炉冷却材再循環ポンプ用可変周波数電源装置(A)流体継手すくい管の浸透探傷検査において、同装置流体継手すくい管に指示模様が認められたため、対応検討。 D  
10 4号機 現場監視システム(現場の状況をモニタ画面に映像する装置)の映像確認試験時、当該監視システムに映像不良(映像が映らない)が認められたため、当該監視システムを点検。 D  
11 4号機 積算電力量計点検時、同積算電力量計用試験装置に動作不良(パルスカウンタがカウントしない)が認められたため、当該試験装置を点検。 対象外  
12 4号機 主タービン湿分分離器(B)の浸透探傷検査において、同湿分分離器溶接部に指示模様が認められたため、当該指示模様部を補修。 D  
13 4号機 原子炉建屋内の常用照明用分電盤 漏電しゃ断器点検時、電源供給元の所内電源設備480V原子炉建屋モータコントロールセンター(閉鎖配電盤)3SB-5ユニット(5A)の負荷名称に誤リが認められたため、当該負荷名称を訂正後、銘板を取付け。 D  
14 4号機 所内電源設備6.9KVメタクラ(高圧閉鎖配電盤)高圧炉心スプレイ系母線電圧変換器入出力試験時、同変換器出力値に判定値外れが認められたため、当該変換器を交換。 D  
15 4号機 タービン建屋地下1階給水加熱器ドレンタンク室の床面配管(給・復水系、給水加熱器ドレン配管)点検時、同室各配管床面貫通部カバー(6箇所)に劣化が認められたため、当該カバーを補修。 D  
16 4号機 復水ろ過器保持ポンプ(A)出口弁用電磁弁点検時、同電磁弁用電線管フレキシブルコネクターに破損が認められたため、当該コネクターを交換。 D  
17 4号機 復水脱塩装置樹脂移送による陽イオン樹脂再生塔再生用水上部入口弁動作時、同弁クイックダンプナー(弁開閉速度の調整器)の排気孔からの空気の漏えいが認められたため、対応検討。 D  
18 4号機 抽気系クロスアラウンド配管(B系:高圧タービンから湿分分離器(B)までの蒸気配管)の浸透探傷検査において、同蒸気配管に指示模様が認められたため、当該指示模様部を補修。 D  
19 4号機 復水ろ過装置及び復水脱塩装置ジャンクションボックス(計装用分岐配管や電磁弁が収納されている金属箱)点検時、同ジャンクションボックス及び電磁弁ラック廻りから空気の漏えい〔計装系空気元弁継手部:2箇所、空気元弁接続部:1箇所、空気元弁グランド部:9台〕が認められたため、当該配管継手部及び空気元弁を補修。 D  
20 4号機 復水ろ過器流量調節弁ポジショナー点検時、同弁ポジショナー用豆ゲージに0点(ゼロ点)ずれが11台(空気供給圧力計:4台、信号用空気圧力計:3台、出力空気圧力計:4台)認められたため、当該豆ゲージを交換。 D  
21 4号機 循環水系配管内面点検時、同循環水配管取水管(A系)、放水配管(B、C系)内面に塗装剥離が認められたため、当該配管内面を補修。 D  
22 4号機 主復水器連続洗浄装置ボール回収器切替弁(A~F)点検時、同弁軸に腐食が認められたため、当該切替弁を補修。 D  
23 4号機 主復水器連続洗浄装置貝・ボール分離装置点検時、貝・ボール分離装置のセパレータ本体及び付属配管並びにフランジ部に腐食が確認された。又、同装置セパレータ用網に劣化が認められたため、当該腐食・劣化箇所を補修。 D  
24 4号機 タービン駆動原子炉給水ポンプ(A)油冷却器出口冷却水フローグラス点検時、同フローグラスのガラスシール部に割れが認められたため、当該フローグラスのガラスを交換。 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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