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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成20年2月21日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成20年2月21日(木)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 12 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 第19回定期事業者検査の点検長期計画実績入力確認時、原子炉冷却材再循環ポンプ用可変周波数電源装置発電機界磁しゃ断器(A、B)の未点検が判明したため、対応検討。 C  
2 2号機 中性子計装系局部出力領域モニタ(LPRM)検出器(16-09c)において、同モニタの指示値が瞬時上限値逸脱により、過渡現象記録装置が起動したことから、当該モニタに指示値不良(ドリフト)が考えられるため、電気的特性試験を実施。 D  
3 4号機 非常用ディーゼル発電設備(B、H系)制御盤点検時、同設備制御回路のタイマーリレー取付用アダプター7個に破損が認められたため、当該アダプターを交換。 D  
4 4号機 原子炉建屋換気空調系残留熱除去系ポンプ(B)室空調機ファン用電動機点検時、同電動機軸負荷側・反負荷側嵌め合い部外径寸法及び反負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、対応検討。 D  
5 4号機 気体廃棄物処理系ドレンタンク(B)水位発信器点検時、同水位検出配管ドレン弁にシートリークが認められたため、当該ドレン弁を点検。 D  
6 4号機 空気抽出器室監視用ITVモニタ点検時、同モニタカメラケース内電子冷却ユニット内冷却ファンに動作不良(動かない)が認められたため、当該冷却ファンを交換。 D  
7 4号機 主蒸気隔離弁室2監視用ITVモニタ点検時、同モニタカメラケース内電子冷却ユニットに給電する電源不良により当該ユニット冷却ファンが作動しないため、電子冷却ユニット電源を点検。 D  
8 4号機 原子炉冷却材浄化系ポンプ(A)室監視用ITVモニタ点検時、室内照明用ハロゲンランプの消灯ができない(常時点灯状態)ため、当該ハロゲンランプを交換。 D  
9 4号機 コントロール建屋換気空調系中央操作室排気ファン(A)点検時、同排気ファン軸嵌め合い部外径・内径寸法及び嵌め合い値並びにカップリング内径寸法に判定値外れが認められたため、当該ファン軸を補修。 D  
10 4号機 タービン建屋2階抽気系圧力計装ラック内計器点検による計装配管内水抜き作業時、同ラック内湿分分離器(B)ドレンタンク水位制御用発信器電気/空気圧変換器からの水の漏えい(約10cc)が確認されたため、当該水抜き作業を中止し、汚染検査(汚染なし)後、除去、対応検討。 D  
11 4号機 主蒸気内側隔離弁(F002B)浸透探傷検査において、同弁弁体のスタンションボルト(4本中3本)廻り止溶接部に線状指示模様が認められたため、対応検討。 D  
12 4号機 循環水ポンプ(B)点検時、同ポンプ下部軸受スリーブ(上側)に摩耗が認められたため、対応検討。 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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