不適合管理委員会報告情報（平成20年2月19日分）｜原子力

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平成１９年度不適合管理委員会報告情報（平成２０年２月１９日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成20年2月19日（火）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　１８　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	設備監視時、タービン建屋ＶＧＬ（弁グランド部漏えい水処理系）排風機が「ＶＧＬ復水器ドレン水位高」警報発生により停止する事象が確認されため、原因調査及び対応検討。	D
2	2号機	設備監視において、「発電機固定子鉄心温度高・タービン発電機軸受戻り油温度高」警報の発生後・即復帰が確認された。調査したところ、タービン発電機軸受廃油温度記録計の２つのポイント〔Ｎｏ．１１（スラスト軸受前側油温度）及びＮｏ．２１（固定子鉄心温度）〕に指示値不良（乱点）が認められたため、当該記録計を点検。	D
3	3号機	換気空調補機冷却系サービス建屋冷凍機（Ｂ）蒸発器伝熱管の渦流探傷検査において、伝熱管２本に減肉が認められたため、当該伝熱管を交換。	D
4	4号機	気体廃棄物処理系気密漏えい試験時、当該系３弁〔除湿冷却器（Ａ）入口圧力調節弁、排ガス再結合装置（Ａ）パージ空気流量調節弁、排ガス予熱器（Ｂ）温度調節弁〕駆動部より空気の漏えいが認められたため、当該各弁駆動部を点検。	D
5	4号機	使用済樹脂系復水ろ過装置逆洗受ポンプ（Ａ）入口洗浄水弁グランド部よりグランド水の漏えい（約3，370cc）が認められたため、当該水を汚染検査（汚染なし）後拭き取り除去、及び当該弁を点検。	D
6	4号機	主復水器連続洗浄装置（Ｂ系）貝ボール分離装置（Ｂ）用電動機点検時、同電動機冷却ファン取付部シャフトに腐食が認められたため、当該腐食部を補修。	D
7	4号機	主復水器連続洗浄装置ボール循環ポンプ（Ｂ、Ｃ、Ｅ）用電動機点検時、同電動機冷却ファン及びファンカバーに腐食が認められたため、当該冷却ファン及びファンカバーを交換。	D
8	4号機	コントロール建屋中央操作室換気空調系調和機ファン（Ａ）点検時、負荷側シャフト軸受外径寸法に判定値外れが認められたため、対応検討。	D
9	4号機	非常用ディーゼル発電設備（Ｂ系）ディーゼル機関点検時、排気弁１台（No.17）の弁棒に摩耗（弁棒傘部厚みの減少）が認められたため、当該弁を交換。	D
10	4号機	非常用ディーゼル発電設備（Ｂ系）ディーゼル機関点検時、始動弁１台（No.17-34）の連結金具冷却水通路に腐食が認められたため、当該弁を交換。	D
11	4号機	非常用ディーゼル発電設備（Ｂ系）ディーゼル機関給気弁の浸透探傷検査において、給気弁１台（No.17-33）の弁棒に指示模様が認められたため、当該弁の弁棒を交換。	D
12	4号機	復水脱塩装置脱塩塔樹脂の分離混合塔への移送時、同分離混合塔覗窓ガラス（１箇所）ガスケット面より水の滲みが認められたため、当該ガスケットを交換。	D
13	4号機	補機冷却海水系原子炉補機冷却系第２中間ループ熱交換器（Ｃ）海水出口バイパス弁及び当該熱交換器（Ｂ）、（Ｃ）海水入口連絡弁点検時、同各弁保温材並びに板金に破損が認められたため、当該破損箇所保温材を交換及び板金を補修。	D
14	4号機	残留熱除去機器冷却海水系（Ｂ系）熱交換器（Ｄ）入口配管打診検査時、当該配管内面にライニングの浮きが認められたため、当該ライニングを張替え。	D
15	4号機	設備監視において、中央操作室ＩＴＶモニタ（Ａ）に画像不良（乱れ）が確認されたため、同モニタ電源を切り、再度電源を投入したが電源が入らなかったため、当該ＩＴＶモニタを交換。	D
16	1.2号廃棄物処理設備	通信設備点検時、廃棄物処理建屋地下２階ページング用ハンドセット（1WH-4）送受器カールコード被覆部に亀裂が認められたため、当該カールコード交換。	D
17	1.2号廃棄物処理設備	通信設備点検時、廃棄物処理建屋中央操作室ページング用ハンドセット（1WH-1-4）に機能不良（通話チャンネル選択ボタン破損及び拡声・通話不良）が認められたため、当該通話チャンネル選択ボタン及び基板を交換。	D
18	1.2号廃棄物処理設備	廃棄物処理建屋屋上の排気ダクト点検時、同排気ダクトコンクリート基礎部の鉄筋が露出しているため、当該露出部を補修。	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する　事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３