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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成20年1月25日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成20年1月25日(金)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 7 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 原子炉建屋大物搬出入口において、物品搬出のための汚染確認測定時、クランプ1台に汚染(表面汚染密度6.7Bq/cm2)が確認されたため、汚染したクランプを養生、仮置き及び除染後、搬出。 D  
2 2号機 非常用ディーゼル発電設備(A)換気空調系排気ファン(A)用電動機固定子巻線の点検時、コイル部にピンホール(3箇所)が確認されたため、当該ピンホール部を補修。 D  
3 2号機 非常用ディーゼル発電設備(A)換気空調系排気ファン(A)用電動機点検時、同電動機反負荷側軸受回転子軸外径寸法に判定値外れが認められたため、対応検討。 D  
4 2号機 防護本部建屋内ITV(原子炉建屋6階燃料監視用モニタ)において、1台の当該ITVに映像不良(ちらつきが発生)が認められたため、ITVを点検。 D  
5 3号機 設備パトロールにおいて、活性炭式希ガスホールドアップ装置建屋換気空調補機冷却系薬液水槽上部にある電線管(主冷凍機圧縮機(C)の電源ケーブルが納められている。)のアース線が外れているため、当該アース線を取付。 D  
6 4号機 定期事業者検査「燃料取扱装置検査」において、同検査手順書の一部に誤記が認められたため、当該検査手順書の誤記を訂正後、検査を再開。 D  
7 4号機 定期事業者検査「第15回制御棒駆動機構分解検査」の検査準備において、第13回制御棒駆動機構分解検査記録の一部に誤記が確認されたため、誤記訂正・正誤表を作成し、当該検査記録に添付、対応検討。 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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