不適合管理委員会報告情報（平成20年1月4日分）｜原子力

福島第二原子力発電所トップ

平成１９年度不適合管理委員会報告情報（平成２０年１月４日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成20年1月4日（金）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　９　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	設備パトロール時、試料採取系残留熱除去系熱交換器（Ａ）出口側導電率（圧力抑制室プール水）検出用流量計（試料採取点：SP31A）に指示値不良（スティック）が認められたため、当該流量計を点検。	D
2	1号機	設備パトロール時、原子炉建屋４階機器ファンネル（RA4048）上蓋のワイパーゴムに破損（外れ）が認められたため、当該ワイパーを点検。	D
3	1号機	設備監視時、中性子計装系局部出力領域モニタ（32-33A）の「ＬＰＲＭ（局部出力領域モニタ）高」表示が発生したため、当該モニタをバイパス、電気的特性試験を実施。	D
4	1号機	設備監視時、中性子計装系起動領域モニタ（SRNM）（Ｈ）に指示値低下が認められたため、当該ＳＲＮＭを点検。	D
5	1号機	計器マーキング時、主復水器連続洗浄装置ボール循環ポンプ（C2）吸込圧力計器内に水溜まり（約２cm程度)が発見されたことから、当該吸込圧力計に不良が考えられるため、圧力計を点検。	D
6	2号機	設備パトロール時、主タービン主油ポンプ吐出圧力計器内に油溜まり（約５mm程度）が認められたため、当該圧力計を点検。	D
7	3号機	設備監視時、廃棄物処理補機冷却系熱交換器（Ｂ）サージタンク補給水量（１回／３時間）に上昇傾向が確認されたため調査したところ、当該熱交換器の伝熱管に漏えいが考えられるため、当該熱交換器を点検。	D
8	3号機	復水ろ過器（Ｅ）塔再生時、「プリコート工程異常」が発生し工程が停止した。調査したところ、プリコート材が正常に汲み上がらないことが判明したことから、当該ろ過装置プリコート材供給配管に詰まりが考えられるため、調査及び対応検討。	D
9	4号機	中央操作室パトロール時、原子炉冷却材再循環ポンプ（Ａ、Ｂ）入口温度記録計赤ペン（同再循環ポンプＡ吸込温度）側に印字不良（印字なし）が認められたため、対応検討。 ※印字不良による欠測時間：12/29 23時00分～12/30 9時30分	C

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する　事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３