不適合管理委員会報告情報（平成19年12月25日分）｜原子力

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平成１９年度不適合管理委員会報告情報（平成１９年１２月２５日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成19年12月25日（火）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　７　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	コントロール建屋２階ケーブル・トレイ点検において、トレイカバーボルト及びトレイカバーに脱落が確認された。又、トレイサポートに腐食、カバー取付穴に不良、接地線に端子切れが認められたため、当該カバーボルト及びカバーを取付並びに不良箇所を補修。	D
2	1号機	プラント起動前の制御棒動作確認時、23体の水圧制御ユニットに動作不良（制御棒駆動水圧系に空気の混入による影響と推察：２ノッチの引抜け、引抜け速度がやや速くなる）が発生したため、当該水圧制御ユニットの空気抜きを実施。	D
3	1号機	原子炉格納容器調気系の系統健全性確認点検時、サプレッションチェンバベント弁バイパス弁駆動用空気供給弁(計装用圧縮空気)グランド部から空気の微少漏えいが認められたため、対応検討。	D
4	2号機	取水設備スクリーン起動時、スクリーン洗浄水母管フランジ部から海水の漏えい（１滴/３秒程度）が認められたため、当該フランジ部を補修。	D
5	2号機	制御棒駆動水圧系水圧制御ユニット（HCU）（制御棒：30-11）において、窒素充填後圧力降下が確認されたことから、漏えい確認を実施したところ、水圧制御ユニットアキュームレータ圧力計継手部から窒素の微少漏えい（蟹泡程度）が認められたため、当該継手部を補修。	D
6	4号機	タービン建屋屋外東側中央オープントレンチサンプポンプ点検時、同サンプポンプ出口弁グランド部に不良個所（グランド押さえ用ナットがない）が認められたため、当該弁を交換。	D
7	その他	充填固化体製作業務に関する監査において、「放射性固体廃棄物埋設処分手順書」の最新板（改訂05）が配備（現場に）されるべきところ、旧版（改訂04）が配備されていたため、当該手順書を最新版（改訂05）に更新及び対応検討。	C

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する　事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３