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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年12月18日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年12月18日(火)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 11 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 500kV開閉所富岡線2号の計器点検時、周波数計用変換器の校正測定値に判定値外れが認められたため、対応検討。 D  
2 1号機 低圧炉心スプレイ系定例試験において、残留熱除去冷却水ポンプ(A)を起動したところ、同冷却水ポンプ用電動機空冷ファン付近から異音(接触音)の発生が認められたため、当該電動機を点検。 D  
3 1号機 設備パトロール時、所内用圧縮空気系(SA)圧縮機(B)運転時、同圧縮機後部冷却器安全弁の動作が確認されたため、同圧縮機の切替(B→A)を実施、当該安全弁を点検。 D  
4 1号機 設備パトロール時、サービス建屋換気空調系蒸気発生器補給水電磁弁が閉にも係わらず、蒸気発生器補給水位の上昇が確認されたことから、当該補給水電磁弁のシートリークが考えられるため、電磁弁を点検。  D  
5 1号機 原子炉圧力容器降圧ベント操作時、「格納容器低電導度廃液系サンプ放射能高」警報が発生し同サンプ系が隔離したため、当該サンプ系配管を洗浄。なお、当該警報及びサンプ系の隔離は復帰。 D  
6 2号機 計器点検時、打点式記録計4台(エリア放射線モニタ:2台、サプレッションプール水温度:1台、原子炉廻り系統プロセス温度:1台)の前面扉ヒンジ部に亀裂が認められたため、対応検討。 D  
7 2号機 計器点検時、試料採取系第1給水加熱器出口ヘッダー用減圧弁(コンフロー)で流量調整を実施したところ、流量調整が出来なかったため、当該減圧弁を点検。 D  
8 2号機 酸素注入系配管の漏洩確認時、酸素ガスボンベ出口配管に酸素ガスの漏えい(蟹泡程度)が認められたため、当該漏えい箇所を補修。 D  
9 3号機 設備監視において、中央操作室ITV用モニタ(右側)の映像不良(映像が映らない)が認められたため、対応検討。 D  
10 3号機 設備監視において、「構内配電線電源切替盤VCB(真空遮断器)トリップ」警報が発生したため、確認したところ、所内電源設備6.9KVメタクラ(高圧閉鎖配電盤)母線連絡3SB-1(6B)遮断器のトリップが認められたため、当該事象の原因調査及び対応検討。 D  
11 4号機 原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(B)渦流フィルタ洗浄運転時、「原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(B)渦流フィルタ連動シーケンス異常」警報が発生したため、確認したところ、同渦流フィルタ洗浄工程が途中で停止していることから、同フィルタのプログラムタイマに動作不良が考えられるため、当該プログラムタイマを点検。 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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