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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年12月17日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年12月17日(月)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 5 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 2号機 ホイスト年次点検時、復水ろ過装置プリコートポンプ吊揚げ用チェーンブロック操作用ペンダントスイッチのケーブル保護チューブに亀裂が認められたため、当該ケーブル保護チューブを交換。 D  
2 2号機 換気空調補機冷却系定検用冷凍機点検による安全処置において、当該冷凍機容量制御用スイッチに操作不良(固着ぎみ)及び接点不良が認められたため、対応検討。 D  
3 2号機 海水熱交換器建屋のパトロールにおいて、タービン補機冷却系熱交換器海水側出口配管の温度計取付け座より海水の漏えい(約6cc)が認められたため、当該接続部を増締め、受容器設置、対応検討。 D  
4 3号機 サービス建屋高電導度廃液系サンプポンプ(B)用電動機試運転時、同サンプポンプ出口流量計に指示値不良が認められたため、当該流量計を点検。 D  
5 4号機 漏えい検出系ダスト放射線モニタのろ紙交換時、当該モニタドレン弁制御用回路の配線がリフトされていたことを発見した。調査したところ、当該作業完了時の作業札照合漏れによる復旧確認忘れが考えられるため、対応検討。なお、漏えい検出系の運転に影響はない。 B  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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