不適合管理委員会報告情報（平成19年12月3日分）｜原子力

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平成１９年度不適合管理委員会報告情報（平成１９年１２月３日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成19年12月3日（月）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　１３　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電設備換気空調系非常用送風機（Ｂ）用電動機点検において、負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、対応検討。	D
2	1号機	主発電機無効電力変換器点検において、測定値に管理値外れが認められたため、対応検討。	D
3	1号機	原子炉冷却材再循環ポンプ（Ａ）（Ｂ）音響モニタの校正において、同モニタ２台の出力値に判定値外れが認められたため、対応検討。（＊音響モニタ：ポンプの回転数を周波数に変えてから、周波数を音に変換し、ポンプ音の大小を表す。）	D
4	1号機	定期事業者検査「無停電電源装置設備検査」終了後の記録整理時、同検査の検査助勢要領書の未作成が確認されたため、当該要領書を作成。	C
5	1号機	原子炉冷却材再循環ポンプ（Ａ）用電動機試運転時、同電動機の振動値に判定値外れが認められたため、電動機軸を点検。	D
6	1号機	タービン建屋換気空調系排風機（Ｂ）試運転において、同排風機軸受け（電動機側）の軸方向振動値に判定値外れが認められたため、当該排風機軸を点検。	D
7	1号機	定期事業者検査「タービン開放検査（その１）」検査記録確認時、同検査記録の一部に誤記等が認められたため、当該検査記録の訂正正誤表を作成し、添付。	D
8	1号機	定期事業者検査「制御棒駆動機構機能検査」において、制御棒１本（制御棒座標18-35）の挿入時間に判定値外れ（基準時間を超過）が認められたため、当該制御棒の駆動時間を調整後、再検査。	D
9	2号機	中性子計装系局部出力領域モニタ（56-33C）において、「局部出力領域モニタ（ＬＰＲＭ）高」表示の発生、及び過度現象記録装置に「局部出力領域モニタ（56-33C）上限値逸脱」表示が瞬時的に発生したため、当該モニタをバイパスし、電気特性試験を実施。	D
10	2号機	設備パトロールにおいて、主発電機励磁機室扉１枚（全４枚）が内側から開けられないことから、施錠機構の不良と思われるため、当該扉の施錠機構を補修。なお、退出は他の扉より可能。	D
11	2号機	直流電源設備直流250V蓄電池の比重測定（定例）において、蓄電池６個の比重に比重管理値からの逸脱が認められたため、対応検討。	D
12	4号機	取水設備バー回転式スクリーン（Ｄ）減速機点検において、同減速機用電動機の架台にひび割れが認められたため、当該架台ひび割れ部を溶接補修。	D
13	4号機	直流電源設備直流125V蓄電池点検の際、同蓄電池室設置のシンクを使用したところ、排水ラインの配管接続部より水（純水）の滴下（約250cc）が認められたため、滴下水を除去し、滴下箇所に受け容器を設置、及び当該配管接続部を補修。	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する　事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３