不適合管理委員会報告情報（平成19年11月28日分）｜原子力

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平成１９年度不適合管理委員会報告情報（平成１９年１１月２８日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成19年11月28日（水）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　７　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	取水設備スクリーン洗浄水ポンプ（Ａ）電動機点検において、同電動機回転子用絶縁ワニス表面に剥離が認められたため、当該剥離部にワニスを塗布。	D
2	1号機	純水補給水系純水移送ポンプ（Ｂ）点検において、同ポンプシャフトスリーブＯ（オー）リング部に接触摩擦が認められたため、対応検討。	D
3	2号機	設備パトロールにおいて、タービン建屋換気空調系給気処理装置室前に水溜り（約４．５リットル）を発見した。又、同装置室入口二重扉間の床面に装置室内堰を越えて溢水した加熱蒸気ドレンの水溜り（約１９５リットル）が確認された。調査したところ、給気処理装置加熱蒸気コイルドレン弁から排水（親指１本程度）されていたため、当該ドレン弁を全閉（３回転程度開いていた）後ドレン排水が停止したことを確認し、当該水を汚染検査（汚染なし）後、拭き取り、対応検討。	C
4	2号機	設備パトロールにおいて、電気油圧式制御装置制御油圧検出系圧力発信器（Ａ）（Ｃ）継手部下部に油溜まり（約３４cc）が発見されたことから、確認したところ、同継手部に油滲みが認められたため、当該油を汚染検査（汚染なし）後、拭き取り、及び油受容器を設置、調査並びに対応検討。	D
5	4号機	取水設備バー回転式スクリーン及びトラベリングスクリーン（Ｄ）用電動機点検において、同電動機回転子軸の負荷側軸端部外径寸法及び負荷側、反負荷側嵌め合い部外径寸法に判定値外れが認められたため、当該回転子軸を補修。	D
6	4号機	原子炉建屋４階ケーブルトレイ用サポートの耐震調査において、同サポートの一部に塗装剥離（傷、錆による）が認められたため、当該剥離箇所を補修。	D
7	4号機	設備パトロールにおいて、原子炉冷却材再循環ポンプ（Ａ）用可変周波数電源装置発電機において、同発電機反カップリング側軸受温度検出用配管に油滴が付着し、床面に油溜まり（約３２cc）が認められたため、当該油を拭き取り、調査及び対応検討。	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する　事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３