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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年11月21日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年11月21日(水)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 12 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 非常用ディーゼル発電設備(A)非常用送風機(B)電動機点検時、負荷側回転子軸外径寸法及び軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、対応検討。 D  
2 1号機 非常用補機冷却系防食剤注入ポンプ(A)電動機点検時、ファン軸カップリング部内径寸法に判定値外れが認められたため、対応検討。 D  
3 1号機 非常用補機冷却系防食剤注入ポンプ(A)電動機点検時、同電動機反負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、対応検討。 D  
4 1号機 定期事業者検査「第19回プロセスモニタ機能検査(その1)」において、同検査要領書に誤記が認められたため、誤記を訂正し、検査再開。 D  
5 1号機 第3給水加熱器(B)(C)伝熱管渦流探傷検査において、同加熱器(B)伝熱管44本及び同加熱器(C)伝熱管33本の残存肉厚に判定値外れが認められたため、当該伝熱管に閉止栓を取付。 D  
6 1号機 タービン補機冷却水ポンプ(B)電動機点検時、同電動機負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、対応検討。 D  
7 1号機 第1給水加熱器(A)(C)給水入口電動弁駆動部点検時、同電動機ハンドターニング中、回転に重さが確認されたことから、電動機ベアリングに不良が考えられるため、当該ベアリングを交換。 D  
8 1号機 タービン潤滑油系油貯蔵タンクから主油タンクへの油移送時、油移送ポンプ吐出圧力計接続部から微量の油漏えい(1滴/秒)があり、床面に油溜まり(約2.5cc)が認められたため、当該油を汚染検査(汚染なし)後、拭き取り除去、及び圧力計接続部を補修。 D  
9 2号機 設備監視において、試料採取系残留熱除去熱交換器(A)出口導電率記録計(現場及び中央操作室)指示値にハンチングが認められたため、当該導電率計を点検。 D  
10 4号機 廃棄物処理補機冷却海水ポンプ(C)吐出圧力発信器点検時、同発信器精度に判定値外れが認められたため、当該発信器を交換。 D  
11 4号機 原子炉建屋原子炉棟低電導度廃液サンプ(B)ポンプ(B)電動機点検時、同電動機シャフト軸端部及び負荷側シャフト軸受外径寸法に判定値外れが認められたため、当該シャフトを補修。 D  
12 4号機 設備パトロール時、主復水器連続洗浄装置ボール循環ポンプ(F)用電動機カップリング側に異音(コロコロ音)が認められたため、調査及び対応検討。 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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