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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年11月19日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年11月19日(月)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 10 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 給・復水系空気式調節計点検時、タービン駆動原子炉給水ポンプ(A)(B)シール水戻り圧力調整弁調節計の制御出力信号用マメゲージ指針にスティックが認められたため、当該マメゲージを交換。 D  
2 1号機 復水脱塩装置再循環ポンプ点検時、同ポンプのメカニカルシールカバーシール面に腐食が認められたため、当該カバーシール面を補修。 D  
3 2号機 非常用デーィーゼル発電設備(A)室の窒素放出による連動閉鎖装置排気防火ダンパー作動試験において、同装置排気防火ダンパー固定用リベットの脱落が認められたため、調査及び対応検討。 D  
4 2号機 取水設備において、「スクリーン水位差大」の警報が発生したことから、確認したところ、スクリーン水位差計(B)の指示値にハンチングが認められたため、当該スクリーン水位差計を点検。 D  
5 2号機 設備パトロールにおいて、給・復水系電動機駆動原子炉給水ポンプ(A)運転時、同ポンプ吸込圧力計付近から水の滴下(約600cc)が認められたため、当該漏えい水を汚染検査(汚染なし)後、除去及び当該漏えい部を点検。 D  
6 2号機 設備パトロールにおいて、燃料プール冷却浄化系ろ過脱塩器(B)保持ポンプ吐出弁制御用ミニチュア弁から空気の微少漏えいが確認されたため、当該ミニチュア弁を点検。 D  
7 3号機 給・復水系復水ろ過装置のろ過器3塔((A)、(E)、(J))の待機操作時、「保持異常」の警報が発生し、当該の待機工程が休止したため、当該復水ろ過装置を点検。 D  
8 3号機 海水熱交換器電解鉄イオン供給装置の電解槽ベント弁点検による水抜き操作時、同ベント弁が全閉にできないことが認められたため、当該弁を点検。 D  
9 3.4号廃棄物
処理設備
設備パトロールにおいて、窒素製造装置の空気圧縮機(B)アンロード用電磁弁において、当該電磁弁ドレンラインエアトラップに動作不良(ドレンが排出できない)が認められたため、当該エアトラップを点検。 D  
10 3.4号廃棄物
処理設備
設備パトロールにおいて、窒素製造装置の空気圧縮機(B)アンロード用電磁弁において、当該電磁弁のエアフィルターから空気の微少漏えいが認められたため、当該フィルターを点検。 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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