不適合管理委員会報告情報（平成19年10月30日分）｜原子力

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平成１９年度不適合管理委員会報告情報（平成１９年１０月３０日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成19年10月30日（火）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　９　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	復水脱塩装置復水脱塩塔（Ｇ）樹脂入口弁浸透探傷検査において、同入口弁弁体に指示模様（割れ）が認められたため、対応検討。	D
2	1号機	ドライウェル冷却系送風機（Ｄ）電動機点検において、同電動機負荷側軸受ケース内径寸法及び回転子軸部外径寸法に判定値外れが認められたため、対応検討。	D
3	1号機	主タービン点検の湿分分離器（Ａ）内部マンホール点検において、同内部マンホール締付ボルトの回り止め溶接部に割れが認められたため、当該溶接部を補修。	D
4	1号機	格納容器調気系窒素ガス供給装置パージ用液体窒素蒸発器温度調節弁点検において、同調節弁用減圧弁供給側フレキシブルチューブより空気の微少漏えいが認められたため、当該フレキシブル部を補修。	D
5	1号機	主タービン蒸気加減弁(♯４）スイッチボックスの修理において、同スイッチボックスのスイッチロッド外径（１本）及びカラー（３個）の磨耗測定値に判定値外れが認められたため、当該スイッチロッド及びカラーを交換。	D
6	1号機	主タービン点検の低圧タービン（Ｃ）外部車室浸透探傷検査において、同車室に円形状指示模様及び線状指示模様が認められたため、当該指示模様部を補修。	D
7	1号機	主タービン点検の低圧タービン（Ｃ）ノズルダイアフラム上半シールリング浸透探傷検査において、発電機側第１６段翼の一部に線状指示模様が認められたため、当該指示模様部を補修。	D
8	4号機	コントロール建屋換気空調系常用電気品室給気ファン（Ａ）用電動機点検において、同電動機反負荷側軸受ケースの内径寸法に判定値外れが認められたため、対応検討。	D
9	その他	一次水処理装置排水設備ろ過器点検において、同ろ過器内構造物に腐食が認められたため、対応検討。	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する　事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３