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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年10月12日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年10月12日(金)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 10 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 主タービン蒸気加減弁(#1~#4)スイッチボックスブッシュ間隙測定において、加減弁2個(#1、#4)の当該間隙測定値に判定値外れが認められたため、ブッシュを交換。 D  
2 1号機 主タービン主蒸気系湿分分離器(A、B)ドレンタンク水位調整弁(A、B)の駆動部気密漏えい試験において、同駆動部より空気の微少漏えいが認められたため、当該駆動部を点検。 D  
3 1号機 主復水器(C)器内圧力発信器の点検において、当該復水器器内圧力(主蒸気隔離弁閉用)発信器に打診を与えると同発信器の出力電流値に変動(低下した)が認められたため、調査及び対応検討。 D  
4 1号機 所内電源設備480Vモーターコントロールセンター(閉鎖配電盤)1D-1-3点検において、同制御回路端子台カバー用爪(7箇所)に破損が認められたため、対応検討。 D  
5 1号機 所内電源設備480Vモーターコントロールセンター(閉鎖配電盤)1D-1-4点検において、同制御回路端子台セパレータ(1箇所)及びカバー用爪(4箇所)に破損が認められたため、対応検討。 D  
6 1号機 残留熱除去冷却系熱交換器(B)伝熱管の過流探傷検査において、伝熱管10本の残存肉厚に判定値外れが認められたため、当該伝熱管を交換。 D  
7 1号機 制御棒駆動水圧系水圧制御ユニット(HCU)方向制御弁漏えい試験において、同方向制御弁(ロケーション番号:CR10-15,26-43,34-23,54-35)にシートリーク(ごみ噛みと推定)が認められたため、当該方向制御弁を点検。 D  
8 1号機 原子炉冷却材再循環ポンプ用可変周波数電源装置流体継手オイルミストエリミネーターファン(A)電動機点検において、同電動機負荷・反負荷側軸受ケース内径寸法、又反負荷側軸受嵌め合い値に判定値外れが認められたため、当該軸受ケースを補修。 D  
9 2号機 主復水器連続洗浄装置において、「A系貝排出動作渋滞」表示が発生した。確認したところ、A系貝排出弁の中間開度(R・Gランプが両点灯:本来は、全開となる。)が認められたことから、当該排出弁に動作不良が考えられるため、調査及び対応検討。  D  
10 4号機 原子炉建屋6階において、同建屋天井クレーンにより新燃料搬入用吊天秤を同建屋1階に吊卸す際に、吊天秤下部の補助ワイヤーに取付けていたガイドロープ1本が同建屋1階に落下したため、当該ガイドロープ再取付け後、作業再開及び対応検討。 C  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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