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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年9月27日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年9月27日(木)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 11 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 補機冷却海水系点検時、廃棄物処理補機冷却系熱交換器(A)(B)の各電解鉄イオン供給ライン入口流量計(A)(B)に動作不良、また同入口流量計(B)の配管フランジ面、及びタービン熱交換器の電解鉄イオン供給ライン入口流量計の配管フランジ面にライニング剥離が認められたため、当該流量計を点検、及びフランジ面のライニング剥離部を補修。 D  
2 2号機 プロセス放射線モニタ系主排気筒モニタ(B系)の定例点検時、同モニタの校正用線源に動作不良が認められたため、当該モニタ校正用線源を点検。 D  
3 2号機 主発電機固定子冷却水ポンプの予備機自動起動試験時、 起動圧力値が設定値を逸脱したことから、自動起動用圧力スイッチ(第2段)の不良と考えられるため、当該圧力スイッチを点検。 D  
4 3号機 試料採取系事故後サンプリング装置点検時、気体試料用容器吸着機構用電磁弁に動作不良が認められたため、当該電磁弁を交換。 D  
5 4号機 設備パトロールにおいて、取水設備スクリーン洗浄装置の水路水位差計1台に指示値不良が認められたため、当該水位差計を点検、補修。 D  
6 4号機 原子炉冷却材再循環ポンプ(B)の音響監視装置によるポンプケーシング音響値確認時、同装置に指示値不良が認められたため、当該監視装置を点検。 D  
7 4号機 主発電機固定子冷却水ポンプの予備機自動起動試験時、 起動圧力値が設定値を逸脱したことから、自動起動用圧力スイッチ(第1段)の不良と考えられるため、当該圧力スイッチを点検。 D  
8 4号機 新燃料の受取検査実施時、新燃料検査台の1台(全2台)に動作不良が確認されたため、当該検査台を点検、補修。 D  
9 1.2号廃棄物
処理設備
油ドレン水回収ポンプ(B)用電動機点検において、回転子軸の負荷側軸受け嵌め合い部の外径寸法値に判定値外れが認められたため、対応検討。 D  
10 1.2号廃棄物
処理設備
固化設備ドラム缶搬出入口電動シャッター(A)の電気回路絶縁抵抗測定において、絶縁抵抗測定値に判定値外れが認められたため、当該回路の不適合箇所を調査、及び補修。 D  
11 その他 事務棟電子計算機室空調機の冷却水循環ポンプにおいて、グランド水の漏えいが認められたため、当該ポンプのグランドを補修。 対象外  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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