不適合管理委員会報告情報（平成19年9月21日分）｜原子力

福島第二原子力発電所トップ

平成１９年度不適合管理委員会報告情報（平成１９年９月２１日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成19年9月21日（金）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　８　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	放射線管理用計算機室空調機（Ｂ）運転中において、同空調機冷却コイル部に凍結が認められため、空調機（Ａ）に切替、当該空調機（Ａ）冷却コイル部を点検。	D
2	1号機	サービス建屋プロセス計算機室空調機（Ｂ）運転中において、同空調機が停止する事象が確認されたことから、空調機（Ａ）に切替、当該空調機（Ａ）を原因調査後、対応検討。	D
3	2号機	タービン建屋大物搬出入口における物品搬出のための汚染確認測定において、ワイヤー１本に汚染（表面汚染密度６．２Ｂｑ／ｃｍ^２）が確認されたため、汚染したワイヤーを養生、仮置きをするとともに対応検討。	D
4	2号機	設備パトロールにおいて、プロセス放射線モニタ系排ガス活性炭式希ガスホールドアップ塔出口放射線モニタ採取ポンプ（Ｂ）に異音の発生が認められたため、採取ポンプ（Ａ）に切替、当該採取ポンプ（Ｂ）を点検。	D
5	2号機	設備監視において、原子炉建屋６階（原子炉区域Ｂ）エリア放射線モニタ指示値不良（指示値下降）が認められたため、当該エリア放射線モニタを点検校正。	D
6	2号機	設備監視において、原子炉建屋炉心上部監視用ＩＴＶの映像不良（モニター画面に横縞）が認められたため、当該ＩＴＶ設備を点検。	D
7	4号機	タービン建屋換気空調系湿分分離器室空調機ファン（Ａ）用電動機点検において、同電動機の回転子軸結合部および負荷側・反負荷側軸受部嵌め合い外径寸法値に判定値外れが認められたため、当該回転子軸部を補修。	D
8	4号機	タービン建屋換気空調系湿分分離器室空調機ファン（Ａ）点検において、同ファン軸嵌め合い寸法値に判定値外れが認められたため、当該軸嵌め合い部を補修。	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する　事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３