不適合管理委員会報告情報（平成19年9月20日分）｜原子力

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平成１９年度不適合管理委員会報告情報（平成１９年９月２０日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成19年9月20日（木）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　８　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	格納容器調気系窒素ガス供給装置加温器温度計点検において、窒素ガス過熱防止用温度スイッチに動作不良が認められたため、当該過熱防止用温度スイッチを点検。	D
2	2号機	所内電源設備４８０Vモーターコントロールセンター１ＳＡ－３（ユニット４Ｄ：予備）点検による動作確認試験において、同ＭＣＣユニットの電磁接触器より異音(唸り音）が認められたため、対応検討。	D
3	3号機	設備パトロールにおいて、残留熱除去機器冷却海水系海水ポンプ（Ｄ）吐出配管下部コンクリートに不良箇所（コンクリート剥離）が認められたため、当該不良箇所を補修。	D
4	3号機	設備パトロールにおいて、残留熱除去機器冷却海水系海水ストレーナ（Ｂ）出口フランジ部および逆止弁の保温材に不良箇所（変形、歪み、バックル破損）が認められたため、当該不良箇所を補修。	D
5	3号機	設備パトロールにおいて、残留熱除去機器冷却海水系熱交換器（Ｄ）海水出口自動排出弁の保温材に不良箇所（外れ、腐食）が認められたため、当該自動排出弁の保温材を交換。	D
6	3号機	設備パトロールにおいて、残留熱除去機器冷却系熱交換器（Ｂ）出口弁の保温材に不良箇所（剥離）が認められたため、当該出口弁の保温材を交換。	D
7	3号機	設備パトロールにおいて、残留熱除去機器冷却系熱交換器（Ｄ）出口弁の保温材に不良箇所（剥離）が認められたため、当該出口弁の保温材を交換。	D
8	3号機	設備パトロールにおいて、残留熱除去機器冷却系熱交換器（Ｂ）入口弁の保温材に不良箇所（剥離）が認められたため、当該入口弁の保温材を交換。	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する　事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３