不適合管理委員会報告情報（平成19年9月4日分）｜原子力

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平成１９年度不適合管理委員会報告情報（平成１９年９月４日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成19年9月4日（火）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　７　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	主発電機操作用窒素ガス系において、中央操作室制御盤に「発電機窒素ガス供給ボンベ圧力低」警報表示が発生したにも係わらず、３号機中央操作室制御盤に同警報が発生しなかった。当該警報用圧力スイッチ（PIS026B）から１号機及び３号機に警報を発生する回路となっていることから、３号機側警報用圧力スイッチに動作不良が考えられるため、３号機の当該圧力スイッチを点検	D
2	2号機	計装用圧縮空気系除湿装置の計器点検において、同除湿装置出口圧力指示調節器（PIC-031）検出配管のテスト弁を開にしたところ、水が出てきたことから、調査を実施したところ、当該空気系母管側に溜まった水が流れ込んだものと考えられるため、当該指示調節器検出配管内の水抜きを実施	D
3	4号機	原子炉建屋付属棟換気空調系給気ファン（Ｂ）電動機点検において、羽根車嵌め合い部内径寸法および同部シャフト外径寸法並びに同部嵌め合い値に判定値外れが認められたため、対応検討	D
4	4号機	原子炉建屋付属棟換気空調系排気ファン（Ｂ）電動機点検において、羽根車嵌め合い部内径寸法および嵌め合い値に判定値外れが認められたため、対応検討	D
5	4号機	中央操作室内貸出鍵収納箱において、所内電源設備４８０Vパワーセンター（閉鎖配電盤）扉開閉用ハンドル（鍵Ｎｏ「C/B電-12」）の紛失が認められたため、当該扉開閉用ハンドルを捜索、対応検討	C
6	4号機	設備パトロールにおいて、試料採取系採取点（SP101）の原子炉冷却材再循環ポンプ出口導電率試料採取流量計（FI-101）に指示値不良（スティック）が認められたため、当該流量計を点検	D
7	1.2号廃棄物処理設備	雑固体廃棄物固型化用モルタル供給装置点検前の設定値確認において、同モルタル供給装置制御盤表示器（タッチパネル）を操作したところ、動作しないことが認められたため、当該制御盤表示器を点検	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する　事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３