不適合管理委員会報告情報（平成19年9月3日分）｜原子力

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平成１９年度不適合管理委員会報告情報（平成１９年９月３日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成19年9月3日（月）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　１０　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	原子炉建屋大物搬出入口における物品搬出のための汚染確認測定において、チェーンブロック１本に（表面汚染密度１７Bq/cm²）が確認されたため、当該チェーンブロックを養生後、仮置き、対応検討	C
2	2号機	定期事業者検査「流体状の放射性廃棄物の漏えいの検出装置および警報装置機能検査（その１））において、同検査要領書の一部に誤記が認められたため、当該検査要領書の誤記を訂正	D
3	2号機	供用期間中検査において、原子炉格納容器内の照明器具１箇所に損傷が認められたため、対応検討	D
4	2号機	主復水器連続洗浄装置現場監視制御盤警報確認試験において、同現場監視制御盤警報窓の表示不点灯１２箇所が確認されたことから、同監視制御盤警報装置の動作不良又は、表示灯（ＬＥＤ）切れが考えられるため、当該監視制御盤警報装置を点検及び表示灯を交換	D
5	3号機	設備監視において、中央操作室制御盤に「復水系試料採取装置故障」表示が発生した。現場を確認したところ、復水脱塩装置出口試料採取点（SP11)恒温装置(TIC005)の温度高が確認されたことから、当該恒温装置に動作不良が考えられるため、恒温装置を点検	D
6	3号機	設備監視時、非常用ガス処理系（Ａ）系待機中において、中央操作室内ディスプレイ画面（CRT807）に流量（約700m³/h程度）表示していることが確認された。調査を行ったところ、同Ａ系流量指示計（FI602A）及び流量記録計（FR602）にも同様の流量が認められたことから、当該流量計検出器(FE002A)並びに変換器(FT002A)に動作不良が考えられるため、検出器及び変換器を点検	D
7	3号機	サービス建屋換気空調系の蒸気発生器点検において、同蒸気発生器圧力計（P1308）に指示値不良（ドリフト）が認められたため、当該圧力計を点検	D
8	3号機	設備監視において、中央操作室ＩＴＶモニタ装置用（左側）の電源が入らないため、当該ＩＴＶモニタ装置を点検	D
9	4号機	設備パトロールにおいて、加熱蒸気および戻り系排ガス予熱器圧力調節弁（PCV-F101）下流側の圧力指示値が通常値よりも低いことが確認されたことから、同系排ガス予熱器圧力調節弁に動作不良が考えられるため、当該圧力調節弁を点検	D
10	補助ボイラー	補助ボイラー（Ａ）（B032A）の浸透探傷検査において、同ボイラー電極（No.２）プラグシール溶接部に円形状指示模様が認められたため、当該指示模様部を補修	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する　事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３