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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年8月29日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年8月29日(火)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 11 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 タービン建屋天井クレーン年次点検において、同クレーン運転室及びガーター内照明の不点灯が確認されたことから、調査をおこなった結果、同照明回路の配線用しゃ断器(MCCB-23C)に動作不良が認められたため、当該配線用しゃ断器を交換 D  
2 1号機 定期安全レビュー対応調査業務において、委託先に提供した原子炉圧力容器疲労評価のためのデータの一部(運転履歴)に誤記が認められたため、当該データの誤記を訂正後、再提供 A ・H19年9月26日再審議にてグレード変更「B→A」
3 2号機 所内用変圧器(2B)点検による温水洗浄作業時、同変圧器一次側の相分離母線内排水ラインのフランジ部パッキンに劣化が認められたため、当該フランジ部のパッキンを交換 D  
4 2号機 計装品点検作業において、1.2号機工具管理センターより借用した絶縁抵抗計1台の紛失が認められたため、当該絶縁抵抗計を捜索、及び対応検討 D  
5 2号機 原子炉系弁点検作業において、1.2号機工具管理センターより借用したスパナー1本の紛失が認められたため、当該スパナーを捜索、及び対応検討 D  
6 2号機 タービン建屋大物搬出入口における物品搬出のための汚染確認測定において、鋼材1個に汚染(表面汚染密度6.9Bq/cm2)が確認されたため、汚染した鋼材を養生、仮置きすると共に対応検討 D  
7 3号機 循環水ポンプ点検用門型クレーン走行用電動機(西側)点検後の復旧時、同電動機点検口(整流用ブラシ)カバーが脱落したため、当該点検口カバーを交換 D  
8 4号機 廃棄物処理エリア換気空調系給気処理室内の床ファンネルにおいて、ファンネル番号の記載なしが確認されたため、当該ファンネルに番号を記載 対象外  
9 4号機 設備パトロールにおいて、高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電設備換気空調系給気処理装置の内部に汚れが認められたため、当該給気処理装置内を清掃 D  
10 4号機 設備パトロールにおいて、原子炉建屋換気空調系排気ファン室空調機の結露水用受け容器より水の溢水(約3リットル)が認められた。漏れた水を汚染検査(汚染なし)後、除去、及び、同受け容器ドレン配管に詰まりが考えられるため、当該ドレン配管を清掃 D  
11 4号機 設備パトロールにおいて、直流125V電源設備(B系)充電器盤にて蓄電池側の電圧確認(蓄電池、負荷)をおこなった際、電圧計指示値の表示不良(低目指示)が確認された。同充電器盤の電圧計用切替スイッチの接触不良が考えられるため、当該切替スイッチを点検 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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