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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年8月27日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年8月27日(月)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 16 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 ケーブルトレイ点検において、コントロール建屋1階ケーブルトレイの一部にトレイカバー取付ボルトの脱落、及び壁貫通部4箇所にシール処理不良が認められたため、当該トレイカバー取付ボルトを取付、及び壁貫通不良箇所を補修 D  
2 1号機 非放射性ドレン系ストームドレン受タンク(A)から高電導度廃液受タンク(A)への廃液移送時、同ストームドレン受タンク(A)のカナル放出側第1弁(AO-F008)のグランド部より廃液の微少な漏えい(約2.25リットル)が認められたため、汚染検査(汚染なし)後、当該弁の下に受け容器を設置、及び当該弁グランド部を点検 D  
3 2号機 高圧ケーブル点検による所内用変圧器(2A)側ケーブル解線作業時、ケーブル2本(S相)の締付けボルトにかじりが発生し、解線ができなくなったため、当該ボルトを撤去(切断)し、ケーブルを解線 D  
4 2号機 原子炉系原子炉圧力容器温度検出器(TE-030S:予備用)修理において、同温度検出器用ケーブルを整線した際、ケーブルが端末部で断線したため、対応検討 D  
5 2号機 給水加熱器ドレン系第5給水加熱器(C)水位計装系の水位発信器(LT-082C)と水位調節器(LIC-682C)の組合せ試験時、指示値精度に判定値外れ(水位発信器の空気圧/電気変換器(P/E-082C)のドリフトと推定)が認められたため、当該空気圧/電気変換器を校正 D  
6 2号機 所内用変圧器(2A・2B)冷却ファン制御盤点検において、同制御盤扉のパッキンに劣化(腐食等)が認められたため、当該パッキンを交換 D  
7 2号機 設備パトロールにおいて、主発電機密封油装置真空ポンプ2台(A・B)のカップリング側軸封部に油のにじみが認められたため、当該ポンプの軸封部を点検 なお、滴下油は受け容器(常設)にて回収 D  
8 2号機 定期事業者検査「プロセスモニタ機能検査(その1)」実施時、非常用ガス処理系排ガス放射線モニタ(B)記録計(RR-616)の指示値に判定値外れが認められたため、当該記録計を点検 D  
9 2号機 定期事業者検査要領書「原子炉保護系インターロック機能検査(その1)」において、誤記が認められたため、当該要領書の誤記を訂正 D  
10 2号機 定期事業者検査「蒸気タービン性能検査(その2)」において、「タービン真空低下トリップ」警報の発生確認時、当該真空値が同警報値に達したにも係わらず、警報が発生しなかったことから、調査を実施した結果、同検査に係わる回路のケーブル端子1個がリフトされていることが判明したため、リフトされたケーブル端子を復旧後、検査を再開 今後、対応を検討 C  
11 3号機 設備パトロールにおいて、停止中の取水設備洗浄水ポンプ(A、B)用ストレーナのベント弁(V-056)にシートリーク(鉛筆芯2本程度の太さ)が認められたため、当該べント弁を点検 D  
12 4号機 設備パトロールにおいて、廃棄物処理補機冷却系海水ポンプ(C)吐出側ベント弁(F610)にシートリーク(鉛筆芯1本程度の太さ)が認められたため、当該ベント弁を点検 D  
13 4号機 設備パトロールにおいて、原子炉建屋4階の計装用圧縮空気系空気分岐箱(RJB-4-7)内供給空気圧力計(PI-509)ドレン弁のグランド部より空気の微量な漏えいが認められたため、当該圧力計ドレン弁のグランド部を補修 D  
14 4号機 換気空調系の非常用ディーゼル発電設備(B系)電気品室給気処理装置内雨水の排水操作時、ドレン弁を開したが、排水不良が確認されたことから、排水ラインに詰まりが考えられるため、当該排水ラインを清掃 D  
15 4号機 設備パトロールにおいて、換気空調系の廃棄物処理エリア給気処理装置給気ルーバにゴミの付着が認められたため、当該給気ルーバを清掃 対象外  
16 1.2号廃棄物
処理設備
濃縮廃液系濃縮洗濯廃液ポンプ(B)点検による同ポンプの水抜き作業時、濃縮洗濯廃液タンク(B)の液位低下が確認されたことから、調査をおこなったところ、同濃縮洗濯廃液ポンプ吸込弁(F203B)にシートリークが認められたため、当該吸込弁を補修 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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