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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年8月23日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年8月23日(木)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 12 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 コントロール建屋1階のケーブルトレイ点検において、ケーブルトレイのトレイカバーボルト、トレイカバーおよびトレイ支持ボルトに脱落、また、貫通部に不良箇所が認められたため、当該不良箇所を補修及びボルト取付 D  
2 1号機 除染廃液系除染廃液受ポンプ(A)点検による安全処置後の水抜き時、同系受タンク(A)の水位に下降傾向が確認されたことから、同受ポンプ(A)吸込弁(F005A)にシートリークが考えられるため、当該吸込弁を点検 D  
3 1号機 原子炉建屋6階機器搬入用ジブクレーンの年次点検において、同ジブクレーンの旋回動作確認を行ったところ、同旋回装置に動作不良(動作しない)が認められたため、当該旋回装置を点検 D  
4 2号機 残留熱除去冷却系(A)原子炉停止時冷却配管外側隔離弁(MO-F025A)リミトルク点検時、所内電源設備480Vモーターコントロールセンター内電磁接触器の動作不良が認められたため、予備ユニットの電磁接触器と入替 D  
5 2号機 循環水ポンプ点検用門型クレーン点検において、横行用ケーブルベア用ガイドローラーに腐食が認められたため、当該ガイドローラーを交換 D  
6 2号機 計装用圧縮空気系除湿装置(B)系の露点温度計補修作業において、安全処置として実施したビニールテープに接触したことから、除湿装置制御用電源(MCB-1)が「切」となってしまい、待機中であった除湿装置(A)系に切替わったため、対応検討 D  
7 2号機 設備パトロールにおいて、加熱蒸気および戻り系の海水熱交換器建屋給気温度調節弁前ストレーナブロー弁(F501)にシートリーク(1滴/3秒程度)が認められたため、当該弁を点検 D  
8 4号機 主変圧器取替工事「使用前事業者検査(その1)」において、同検査で使用する計器用変流器の校正に使用した交流電流計の校正証明書の記載に誤記が認められたため、対応検討 C  
9 4号機 設備パトロールにおいて、換気空調補機冷却系主冷凍機(B)オイルポンプ近傍より、振動および異音が認められたため、当該オイルポンプを点検 D  
10 4号機 設備パトロールにおいて、非常用ディーゼル発電設備冷却水ポンプ(B)吸込配管保温材(化粧板)に剥がれおよび吐出配管保温材(化粧板)にへこみが認められたため、当該保温材を補修、取付 D  
11 1.2号廃棄物
処理設備
低電導度廃液系収集ポンプ(B)点検時、同系統に併設されている同収集ポンプ(A)を運転したところ、同収集ポンプ(B)循環弁(F134B)にシートリークが認められたため、当該循環弁を点検 D  
12 1.2号廃棄物
処理設備
低電導度廃液系収集ポンプ(B)点検時、同系統に併設されている同収集ポンプ(A)を運転したところ、同収集ポンプ(B)循環配管逆止弁(F133B)に動作不良が認められたため、当該逆止弁を点検 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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