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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年8月16日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年8月16日(木)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 1 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 2号機  定期検査中の2号機において、8月16日午前8時7分頃、「原子炉水位低トリップ」の警報が発生したことにより、「A系原子炉自動スクラム」および、「B系原子炉自動スクラム」の警報が発生した。その後、ただちに「原子炉水位低トリップ」の警報は自動解除したため、原子炉水位に変動がないことを確認した後、午前8時24分頃、「A系原子炉自動スクラム」および「B系原子炉自動スクラム」の警報を手動解除した。
本事象は、警報のみ発生したもので、原子炉は停止中で制御棒は全て挿入状態であるとともに原子炉の水位に変動はなく、安全上問題ない。
なお、原子炉再循環系配管検査の準備作業を行っていた際に、誤って警報が発生したものと推定されるが、今後、原因について調査する。
As 8月16日公表済
 (PDF216KB)

   区分 3 : 1 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 2号機  定期検査中の2号機において、8月16日午前8時31分頃、原子炉建屋地下2階(管理区域)にある低電導度廃液サンプピット(堰)ヘ水が流入したことを示す警報が発生したため、当直員が現場を調査したところ、サンプピット内に水が溜まっていることを確認した。
溜まった水の量を測定した結果、約75リットル、放射能量は約1.0×10ベクレルであることがわかった。
当該水は同ピットの堰内にあることを確認し、同日、仮設ポンプを使って回収し、同ピット内の清掃を実施した。
なお、本事象は上記公表区分2の誤警報発生事象の復旧過程で発生したものと推定されるが、今後、原因について調査する。
A 8月16日公表済
 (PDF216KB)

   その他 : 3 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 設備パトロールにおいて、サービス建屋内放射化学分析室排気処理装置点検用扉の押さえ金具に不良(緩み)が認められたため、調査及び対応検討 D  
2 4号機 設備パトロールにおいて、タービン補機冷却系熱交換器(A)の電解鉄イオン供給装置注入流量計(FI-051)の指示値に指示不良(スティック)が認められたため、当該流量計を点検 D  
3 4号機 プロセス放射線モニタ系換気系排気筒入口放射線モニタにおいて、「換気系排気筒入口サンプリングラック異常」表示が発生したことから、確認したところ、当該系サンプリングポンプ(B)吸込圧力の異常が認められたため、調査及び対応検討。尚、流量調整後サンプリングポンプ吸込圧力及び流量が、正常になった。  D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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