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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年8月6日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年8月6日(月)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 21 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 2号機 プロセス放射線モニタ系トリチウム回収装置ラック内のタイマー点検において、同タイマーリレー(T19V)ソケット取付部に折損が認められたため、当該タイマーリレーを交換 D  
2 2号機 プロセス放射線モニタ系排ガス活性炭希ガスホールドアップ塔出口吸込圧力計(PIS-045)交換後の耐圧試験において、同圧力計計器元弁(F778)にシートリークが認められたため、当該計器元弁を点検 D  
3 2号機 漏えい検出系ダスト放射線モニタサンプルポンプ(A、B)点検において、同ポンプ(A、B)出入口弁(計4弁:F408A、F408B、F409A、F409B)にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
4 2号機 漏えい検出系ダスト放射線モニタサンプルポンプ(A)点検において、反負荷側ローター軸外径寸法に判定値外れが認められたため、当該サンプルポンプを交換 D  
5 2号機 プロセス放射線モニタ系主排気筒トリチウム捕集装置温度計3台(サンプル温度計(TIS-171)、(捕集槽入口配管温度計(TIS-173)、捕集槽A温度計(TIS-178A))の点検において、各温度計に接点動作不良及び表示不良が認められたため、当該温度計を交換 D  
6 2号機 プロセス放射線モニタ系主排気筒トリチウム捕集装置の捕集槽A温度計(TIS-178A)の計器校正において、同温度計の測定値に判定値外れが認められたため、当該温度計の接続を予備側に切替 D  
7 2号機 気体廃棄物処理系活性炭式希ガスホールドアップ装置減衰管入口及び出口バイアルサンプラポンプの作動試験において、同ポンプ吸込圧力低によるポンプ停止が確認されたことから、調査をしたところ入口配管内に詰まりが考えられるため、当該入口配管を清掃 D  
8 2号機 中性子計装系移動式炉内計装系(TIP)空気圧力計(PI-002)交換後の耐圧漏えい試験において、同圧力計入口弁継手部に空気漏れが認められたため、当該継手部を点検 D  
9 2号機 格納容器雰囲気モニタ系凝結防止ヒータードライウエル側(A1)温度特性試験において、同ヒーターの温度制御系に動作不良が認められたため、当該温度制御系を点検 D  
10 3号機 設備パトロールにおいて、雑用水系熱交換器建屋南側除染用第一供給弁(F005)よりシートリーク(1滴/5秒)が認められたため、当該弁を洗浄 D  
11 3号機 設備パトロールにおいて、試料採取系第一給水加熱器出口試料採取点(SP18)のサンプル流量計ファンネルへの水の流出(鉛筆1本程度の太さの流出)が確認されたことから調査を行った結果、試料採取点(SP18)元弁(AO-F3001)、バイパス流量調節弁(F3007)、及びサンプル流量調節弁(F3006)にシートリークがあると認められた。試料採取点(SP18)元弁を点検、補修 D  
12 3号機 設備パトロールにおいて、試料採取系第一給水加熱器出口試料採取点(SP18)のサンプル流量計ファンネルへの水の流出(鉛筆1本程度の太さの流出)が確認されたことから調査を行った結果、試料採取点(SP18)元弁(AO-F3001)、バイパス流量調節弁(F3007)、及びサンプル流量調節弁(F3006)にシートリークがあると認められた。バイパス流量調節弁を点検、補修 D  
13 3号機 設備パトロールにおいて、試料採取系第一給水加熱器出口試料採取点(SP18)のサンプル流量計ファンネルへの水の流出(鉛筆1本程度の太さの流出)が確認されたことから調査を行った結果、試料採取点(SP18)元弁(AO-F3001)、バイパス流量調節弁(F3007)、及びサンプル流量調節弁(F3006)にシートリークがあると認められた。サンプル流量調節弁を点検、補修 D  
14 4号機 設備パトロールにおいて、補機冷却海水系海水ポンプ(A、B)吐出配管用スプリングハンガー3箇所(SWP(A)2箇所(WP・WP北側)、SWP(B)1箇所(WP・WP南側))に腐食が認められたため、当該スプリングハンガーを交換     D  
15 4号機 主復水器連続洗浄装置の貝分離装置インバータ盤において、同装置貝分離翼(E)過負荷表示ランプが点灯し、同装置貝分離翼が停止していることが認められたため、当該貝分離翼を調査、及び点検 D  
16 4号機 漏えい検出系において、「原子炉冷却材浄化系機器室/熱交換器室雰囲気温度」表示が発生したことから確認したところ、原子炉冷却材浄化系ポンプ(B)室の温度が高いことが認められた。同ポンプ(B)室の排気風量不足と考えられるため、当該ポンプ(B)室風量バランスを調査、及び調整 D  
17 4号機 設備パトロールにおいて、補機冷却海水系海水ポンプ(A)吐出弁(MO-F002A)の開度計カバーの取り外し不可(固着)、及び同カバー紛失防止用チェーンの破損が認められたため、当該開度計カバー部を補修及びカバーチェーンを交換 D  
18 4号機 設備パトロールにおいて、電動機駆動原子炉給水ポンプ(B)用電動機の反負荷側軸受け潤滑油給油口フランジ部に油のにじみ、及び床への滴下(約2.5cc)が認められたため、当該油を除去、及び給油口フランジ部を点検 D  
19 4号機 設備パトロールにおいて、取水設備洗浄水ポンプ(B)(C)の出口配管サポート(支持物)に腐食が認められたため、当該サポート腐食部を補修 D  
20 1.2号廃棄物
処理設備
高電導度廃液系高電導度廃液ポンプ(C)点検のため、同ポンプ吸込弁(F005C)を「閉」ポンプの水抜きを行ったところ、同ポンプ受タンクの水位に下降傾向が確認されたため、調査した結果、同ポンプ吸込弁にシートリークが考えられるため、当該弁を点検 D  
21 3.4号廃棄物
処理設備
設備パトロールにおいて、低電導度廃液系(LCW系)/ホットシャワードレン系 (HSD系)/濃縮廃液系(CONW系)槽・タンク液位記録計(LR551)に、同記録計に異音が発生し、動作不良が認められたため、当該記録計を点検 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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