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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年8月1日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年8月1日(水)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 10 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 設備監視において、中央操作室制御盤に「プロセス計算機室温度高」警報が発生したことから、確認したところ、サービス建屋換気空調系プロセス計算機室空調機(A)のファンベルトが切れて電動機の空回りが確認されたため、空調機の切替(A→B)を実施し、当該空調機(A)のファンベルトを交換 D  
2 1号機 主復水器連続洗浄装置(B1系)において、ボール回収率の低下が認められたため、調査及び対応検討 D  
3 2号機 タービン建屋1階の仮設廃油ドラム管設置場所において、同廃油ドラム缶廻りの床面に油溜まり(約480cc)が確認されたため、調査を行った結果、当該ドラム缶からの油漏れはなかったことから、作業で使用した残油を仮設廃油ドラム缶へ入れようとしたが当該ドラム缶が満杯だったため、油受けパンに廃油したが受けきれず床面へこぼれたものと推定した。その後、当該廃油を汚染検査(汚染 なし)、床面を拭き取り清掃、対応検討 C  
4 2号機 復水ろ過装置点検時の漏えい試験において、ろ過器(K塔)出口配管ドレン弁(F501K)ににじみ程度の漏えいが認められたため、当該ドレン弁を点検 D  
5 3号機 非常用ディーゼル発電設備(A、B、H系)ディーゼル機関燃料移送ポンプエリアにおいて、当該ポンプエリア内の雨水排水が排水弁を開けても排水できないことから、確認したところ、排水配管に詰まりが考えられるため、当該排水配管を清掃 D  
6 4号機 設備パトロールにおいて、原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(B)下部側溝に設置されているグレーチングに隙間が認められたため、当該グレーチングを補修 対象外  
7 4号機 設備パトロールにおいて、原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(B)の電解鉄イオン入口配管保温材に破損(穴)が認められたため、当該保温材を交換 D  
8 4号機 設備パトロールにおいて、原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(C)脇壁際の計装用空気配管トレイの表面全体に錆による腐食が認められたため、当該計装用空気配管トレイを補修 D  
9 4号機 設備パトロールにおいて、原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(B)旋回弁ギアボックス部より油(グリス)のにじみによる床面への滴下跡が認められたため、当該ギアボックス部を点検 D  
10 4号機 設備パトロールにおいて、原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(C)渦流フィルター弁開度計カバーチェーンに折損が認められたため、当該カバーチェーンを交換 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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