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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年7月9日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年7月9日(月)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 11 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 設備監視において、電動駆動原子炉給水ポンプ(B)シール水圧力制御弁(PCV-F117B)が「全閉」状態にもかかわらず、同ポンプのシール水中間抽出戻り温度に低下傾向が確認されたことから、調査を行った結果、同弁の弁座部がエロージョン(浸食)により損傷しシートリーク状態にあると推測されたため、対応検討 D  
2 2号機 制御棒駆動機構点検において、同制御棒駆動機構(制御棒座標:34-07)フランジ部のストレーナに変形が認められたため、当該ストレーナを交換 D  
3 2号機 制御棒駆動機構点検において、同制御棒駆動機構(No.8-20-134)組立の際、ガイドキャップ止めねじにかじりが生じたため、当該ガイドキャップを交換 D  
4 2号機 主タービンターニング装置ジャッキング油ポンプ廻りの差圧スイッチ点検において、ジャッキング油ポンプ3台(第6、8、9軸受用)のフィルタ差圧スイッチ(DPS-034E、G、H)の計器精度に判定値外れ、及び同差圧スイッチ下部に油のにじみが認められたため、当該油にじみ部を点検し、対応検討 D  
5 2号機 原子炉冷却材再循環ポンプ用可変周波数電源装置(A、B)電力計(WI602A、B)点検において、プロセス計算機CRT側表示の同電力計指示値に誤差が認められたため、調査後、対応検討 D  
6 2号機 原子炉建屋換気空調設備点検において、給気処理室内加熱蒸気戻り配管保温材に不良箇所が認められたため、当該保温材不良箇所を補修 D  
7 2号機 定期事業者検査「原子炉保護系インターロック機能検査(その6)」の準備作業による試験回路構成において、中央制御室制御盤(P631)に測定器(オシロスコープ)を接続した際、制御回路端子台ねじ1個を損傷させたため、当該端子ねじを交換 D  
8 3号機 所内電源設備系統復旧操作時、所内電源設備6.9kVメタクラ(高圧閉鎖配電盤)3SA-2(母線連絡3SA2-4A2)のしゃ断器を投入した際、直流125V主母線盤(3A)の「地絡」表示が発生し、即時に復帰する事象が確認されたため、当該しゃ断器の投入制御回路を点検 D  
9 3号機 定期事業者検査「気体廃棄物処理系機能検査」の準備作業において、同系排ガス予熱器(A系)を停止した際、同予熱器出口温度が低下し、警報設定点に達したにもかかわらず、「排ガス予熱器A出口温度低」の警報発生しないことが認められたため、当該警報回路を点検 D  
10 4号機 設備パトロールにおいて、復水浄化ポンプ(A)のメカニカルシール部よりシール水の漏えい(3秒に1滴程度)が認められたため、対応検討 D  
11 4号機 タービン建屋換気空調系清掃点検において、タービン建屋排気処理装置室内の消火栓配管(No.FP-T603)の一部に腐食が認められたため、当該配管を補修 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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