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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年6月25日分) |
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◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。 |
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平成19年6月25日(月)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。 |
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区分 2 : 1 件 |
No. |
号機等 |
不適合件名 |
グレード |
備 考 |
1 |
3号機 |
定期検査中の3号機(6月22日より原子炉起動中)において、6月24日午前9時43分、低圧注水系(B系)のテスト可能逆止弁(AO-F007B)の動作確認試験を実施していたところ、同弁を開動作した後、閉動作しないことを確認した。 このため、同系統が動作可能な状況にないことから、同日午前10時1分、原子炉施設保安規定第39条に定める「運転上の制限」を満足していないと判断した。 また、同保安規定に基づき、残りの低圧注水系2系統(A系、C系)について動作可能であることを確認した。 その後、同弁の開度を検出して閉動作させるスイッチを調整し、本系統の動作確認試験を再度実施した結果、正常な開閉動作を確認したため、同日午後3時38分、「運転上の制限」を逸脱している状態から復帰した。 |
As |
・6月24日公表済 (PDF43.1KB) |
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区分 3 : 1 件 |
No. |
号機等 |
不適合件名 |
グレード |
備 考 |
1 |
3号機 |
定期検査中の3号機(6月22日より原子炉起動中)において、6月24日午前6時1分、中性子計装系平均出力領域モニタ(D)に「B系原子炉自動スクラム」の警報が発生した。 調査した結果、原因は、平均出力領域モニタ(D)につながる検出器22個のうち1個の電極間に一時的な放電が発生し、当該モニタが誤動作したことにより警報が発生したものと推定した。 当該検出器は、当該モニタから除外した。なお、検出器を一定の個数除外しても原子炉出力の監視機能に支障はない。 |
A |
・6月24日公表済 (PDF43.1KB) |
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その他 : 17 件 |
No. |
号機等 |
不適合件名 |
グレード |
備 考 |
1 |
1号機 |
設備パトロールにおいて、原子炉格納容器調気系窒素ガス供給装置に加温器(正)同温度スイッチ(TIS103)の「異常」表示が発生していたことから確認したところ、同温度スイッチに指示値不良(ハンチング)、同加温器(正)に「入」・「切」の繰り返し動作が認められた。当該温度スイッチの動作不良と考えられるため、温度スイッチを点検 |
D |
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2 |
2号機 |
加熱蒸気系原子炉建屋給気加熱コイル入口弁(F151C)点検において、同弁の弁体と弁棒に固着が認められたため、当該弁体、弁棒を交換 |
D |
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3 |
2号機 |
原子炉給水ポンプ駆動用タービン(A)ターニングギヤ装置用電動機点検において、回転子軸のカップリング嵌め合い部、及び軸受け(負荷側、反負荷側)嵌め合い部の外径寸法に判定値外れ、また回転子軸カップリング嵌め合い部にかじり傷、反負荷側軸受けケース内部に摩耗痕が認められたため、当該回転子軸、及び反負荷側軸受けケースを補修 |
D |
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4 |
2号機 |
原子炉隔離時冷却系ポンプ用タービンの蒸気加減弁浸透探傷検査において、同弁弁体に指示模様が認められたため、対応検討 |
D |
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5 |
2号機 |
循環水ポンプ(A、C)のグランド水排水用ドレン配管点検において、同配管フランジ溶接部11箇所(A:8箇所、C:3箇所)、及びフランジシート面12箇所(A:5箇所、C:7箇所)に腐食が認められたため、当該溶接部に腐食のあったフランジを交換、及びフランジシート面を補修 |
D |
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6 |
2号機 |
主蒸気系主蒸気ライン内側ドレン弁(AO-F008)点検時、同弁スタフィンボックスに仕様の相違(グランドパッキン部パッキンリング溝深さの相違)が認められたため、対応検討 |
C |
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7 |
2号機 |
タービン補機冷却系熱交換器(C)伝熱管の渦流探傷検査において、伝熱管5本の残存肉厚に判定値外れが認められたため、当該伝熱管に閉止栓を取付 |
D |
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8 |
2号機 |
原子炉補機冷却系第2中間ループ循環ポンプ(B)吸込弁(F278B)の浸透探傷検査において、同弁弁体シート面(出口側)に指示模様(ひびと推定)が認められたため、対応検討 |
D |
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9 |
2号機 |
プロセス放射線モニタ系主蒸気管放射線モニタ検出器4台(RE-152A、B、C、D)の点検時、各検出器保護カバーの取付ボルトに固着(2本/台、1台8本)が認められたため、当該保護カバー取付ボルト全数を交換 |
D |
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10 |
2号機 |
格納容器雰囲気放射線モニタ検出器点検によるモニタ取り外し時、同モニタ検出器支持金具の一部が破損したため、当該支持金具を補修 |
D |
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11 |
2号機 |
主発電機水素置換(水素ガス→炭酸ガスに置き換え)後の水素ガスラインのパージ操作時、水素ガス冷却装置水素ボンベ1次圧力調節弁(PCV-F004B)の不良(ダイアフラム圧力調整口から炭酸ガスが連続吹き出し)が認められたため、当該圧力調節弁を点検 |
D |
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12 |
3号機 |
復水脱塩装置現場制御盤点検において、同盤取付計器2台(復水補給水温度検出器と発信器)の接地線の端子(接地導帯接続側端子)に破損が認められたため、当該接地線端子を交換 |
D |
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13 |
3号機 |
中央制御室制御盤点検において、盤内端子部でケーブル芯線が露出している端子が多数認められたため、対応検討 なお、機能には影響なし |
D |
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14 |
3号機 |
中央制御室計測用電源(B系)の停電対応のため、炉心性能計算機の端末機器のうち、同電源系に接続する端末機を停止した。その後、A系電源側の端末機に画面の固着が発生、また、同計算機に「通信異常」表示の発生が認められた。原因調査後、対応検討 なお、B系電源復帰後、端末機等を再起動し、正常復帰を確認 |
D |
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15 |
3号機 |
制御棒駆動系において、協力企業社員より制御棒駆動機構のストレーナ(D005)フランジ部に水の微少漏えいがあるとの連絡を受け、確認を行ったところ、同フランジ部に水の微少漏えい(約228cc)が認められたため、汚染検査実施(汚染なし)し、除去後、当該フランジを点検 |
D |
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16 |
3号機 |
中央操作室運転指令机に設置している運転指令通信装置(ページング)において、同装置の通信区域合併表示ランプに点灯不良が認められたため、調査後、対応検討 |
D |
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17 |
1.2号廃棄物 処理設備 |
設備パトロールにおいて、廃棄物処理建屋換気空調系排風機(C)用排気ダクトに異音の発生を確認したことから、調査したところ同排気ダクトの溶接部の一部に溶接外れが認められたため、当該排気ダクト不良部を点検 |
D |
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公表区分 |
事象の概要 |
主な具体例 |
区分1 |
法律に基づく報告事象等の重要な事象 |
・ 計画外の原子炉の停止
・ 発電所外への放射性物質の漏えい
・ 非常用炉心冷却系の作動
・ 火災の発生 など |
区分2 |
運転保守管理上、重要な事象 |
・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
(技術基準に適合する場合)
・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
・ 原子炉等への異物の混入 など |
区分3 |
運転保守管理情報の内、信頼性を確保
する観点から速やかに詳細を公表する
事象 |
・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
・ 主要パラメータの緩やかな変化
・ 人の負傷または病気の発生 など |
その他 |
上記以外の不適合事象 |
・ 日常小修理 など |
【原子力発電所における不適合事象の是正管理】
原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
* 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)
○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード |
主な具体例 |
As |
・法令、安全協定に基づく報告事象
・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
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A |
・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
・定期検査工程へ大きな影響を与える事象 |
B |
・国の検査等で指摘を受けた事象
・運転監視の強化が必要な事象
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C |
・品質保証の要求事項に対する軽微な事象 |
D |
・通常のメンテナンス範囲内の事象 |
対象外 |
・消耗品の交換等の事象 |
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(お問い合わせ)
福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
電 話 0240-25-1353 |
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