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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年6月18日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年6月18日(月)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 15 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(B)用貝殻除去装置差圧計点検時、同差圧計元弁2台(F704B、F705B)にシートリークが認められたため、対応検討 D  
2 2号機 主復水器連続洗浄装置ボール弁点検において、弁12台(ボール循環ポンプ吐出弁4台(F001B,C,E,F)、吸込弁4台(F005B,C,E,F)、ボール回収器出口弁4台(F002B,C,E,F))の弁体、弁棒に腐食、及び弁9台(ボール循環ポンプ吐出弁3台(F001B,C,E)、吸込弁3台(F005B,E,F)、ボール回収器出口弁3台(F002B,E,F))の弁フランジ部ライニングに欠損が認められたため、当該弁体、弁棒を補修、及び弁フランジ部ライニングを交換 D  
3 2号機 主タービンの低圧タービン(A)低圧内部車室点検による車室締付け用スタッドボルト交換作業において、スタッドボルト1本が取り外しできないため、当該ボルトを揉み取り撤去 D  
4 2号機 所内電源設備480Vモーターコントロールセンター2B-1-3(ユニットNo.2E:主復水器連続洗浄装置捕集器格子(B1))点検において、制御回路の絶縁抵抗測定値に判定値外れが認められたため、調査、及び不良箇所を補修 D  
5 2号機 所内電源設備480Vモーターコントロールセンター2B-1-3(ユニットNo.3B:主復水器連続洗浄装置ボール循環ポンプ(B)入口弁)点検において、制御回路の絶縁抵抗測定値に判定値外れが認められたため、調査、及び不良箇所を補修 D  
6 2号機 所内電源設備480Vモーターコントロールセンター2B-1-3(ユニットNo.6B:主復水器連続洗浄装置ボール循環ポンプ(B))点検において、制御回路の絶縁抵抗測定値に判定値外れが認められたため、調査、及び不良箇所を補修 D  
7 2号機 原子炉圧力容器供用期間中検査において、ドライウェル内支持スカート部入口のγ(ガンマ)シールド上側のロックピンレバー1箇所に欠損が認められたため、当該ロックピンレバーを交換 D  
8 2号機 復水系配管肉厚測定に伴う対象配管の調査において、現場配管の2箇所に配管識別表示番号の誤表示が確認されたため、当該誤表示番号を正規表示に訂正(当該配管肉厚測定を行う事前確認では、配管施工図及び配管計装線図等を用いるとともに対象配管前後の弁等機器番号確認による現場照合を行っている) D  
9 2号機 加熱蒸気及び戻り系タービン建屋給気処理装置温度調節弁前ストレーナ点検時、同ストレーナのスクリーンに変形、損傷が認められたため、当該スクリーンを交換 D  
10 2号機 高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電設備ディーゼル機関点検において、シリンダーNo.1、No.10のシリンダーヘッド冷却水連結管継手金物のO(オー)リング取付部に腐食が認められたため、当該連結管2個を交換 D  
11 2号機 設備監視において、海水熱交換器建屋(北側)ストームドレン系サンプポンプ(A)の汲み上げ不良が確認されたことから、同ポンプ吸込側ストレーナに詰まりが考えられるため、調査及び対応検討 D  
12 3号機 原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(C)の洗浄操作時、同熱交換器用貝殻除去装置旋回弁(MO-F058C)を全開位置に操作した際、同弁に「トルクスイッチ動作」表示が発生、また同弁が全開位置にもかかわらず、弁開閉状態表示灯(赤:開/緑:閉)は両点灯(弁開度中間表示)のままであったことから、同弁用リミトルクに不良が考えられるため、当該弁用リミトルクを点検 D  
13 4号機 設備監視において、原子炉蒸気供給系(NSS)タイパ及びタービン発電機関係(BOP)タイパに定時(毎時)印字されるべき、炉心性能計算が印字されない(6月16日午前1時分タイパのみ)事象が発生したたため、原子炉施設保安規定要求事項(熱的制限値、熱出力等)を確認し、規定を満足していることを確認、及び調査並びに対応検討 なお、当該事象に再現はなく、問題なし D  
14 4号機 所内用圧縮空気系空気圧縮機(A)計装配管のドレン排水作業時、同計装配管のドレン配管に詰まりが認められたため、当該ドレン配管を清掃 D  
15 4号機 設備パトロールにおいて、原子炉補機冷却系第2中間ループ循環ポンプ(C)中間軸受け部より微少な油(潤滑油)の漏えいが認められたため、対応検討 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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