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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年6月8日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年6月8日(金)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 18 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 制御棒駆動水圧系水圧制御ユニットへの窒素封入操作時、窒素封入ライン減圧弁2次側圧力指示計(PI041B)の接続部より窒素ガスの微小漏えいが認められたため、当該圧力指示計接続部を点検 D  
2 2号機 1.2号機工具管理センターのトルクレンチ定例校正において、トルクレンチ2台に判定値外れが認められたため、当該トルクレンチを補修後、再校正 D  
3 2号機 加熱蒸気系原子炉建屋温度調節弁前弁(F143)点検時、同弁の弁蓋(ボンネット)締付け用ボルト、ナット4組(全8組)に固着(腐食によると推定)が発生したため、当該ボルト、ナットを交換 D  
4 2号機 主復水器弁点検時、復水器水室入口弁2台(MO-F004C、F004E)、復水器水室出口弁2台(MO-F005D、F005F)、及び復水器水室連絡弁(MO-F007C)のフランジ部シート面にライニング剥離、疵等が認められたため、当該ライニング剥離部を補修 D  
5 2号機 原子炉建屋6階における制御棒点検準備作業時、燃料交換機を移動させた際、燃料交換機の照明保護網と使用済燃料プールの手摺りに固定していた回転灯が接触し、燃料交換機の照明保護網と手摺りの一部が損傷(変形)したため、当該照明保護網、手摺りを補修 D  
6 2号機 循環水ポンプ(A)用電動機点検において、下部ブラケット内部、及び冷却ファンの腐食が認められたため、当該ブラケット内部、及び冷却ファンを補修 D  
7 2号機 抽気系クロスアラウンド配管(配管No.ES-10)の浸透探傷検査において、同配管の一部(3箇所)に指示模様が認められたため、当該指示模様発生部を補修 D  
8 2号機 復水系配管点検において、第5給水加熱器(B)入口配管の配管内表面に肌荒れの発生が認められたため、当該配管肌荒れ部を調査(肉厚測定)後、対応検討 D  
9 2号機 定期事業者検査「原子炉保護系インターロック機能検査(その4)」において、同検査要領書に誤記が認められたため、当該要領書の誤記を訂正後、検査を再開 D  
10 2号機 プラントバイタルCVCF(静止型無停電電源装置)(2B)の運転切替(予備→常用)操作時、同CVCFの切替不良、及び「プラントバイタルCVCF2B故障」警報が発生したため、調査後、対応検討 D  
11 3号機 主復水器(B)(C)循環水入口温度検出器点検において、同検出器の予備側エレメント内部のケーブルが端子部で断線していることが認められたため、当該ケーブル端子部を補修 D  
12 3号機 定期事業者検査「プロセスモニタ機能検査(その1)」において、検査要領書に誤記が認められたため、当該検査要領書の誤記を訂正後、検査を再開 D  
13 3号機 水素供給設備散水ポンプ点検において、インペラ羽根部の破損(腐食による)が認められたため、当該インペラを交換 D  
14 3号機 原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(B)用貝殻除去装置点検において、同装置の胴体フランジ、及び蓋フランジに塗装剥離が認められたため、当該塗装剥離部を補修塗装 D  
15 3号機 定期事業者検査「制御棒駆動水圧系機能検査(その2)」において、水圧制御ユニット(制御棒座標:18-55)のアキュムレータ充填水入口弁(113弁)を開操作した際、同弁の弁操作ハンドルが脱落したため、当該弁の操作ハンドルを取付、及び他ユニット同弁の健全性を確認後、検査を再開 D  
16 3号機 炉心性能計算機点検において、同計算機を起動した際、サーバに異常表示ランプ「SYSTEM」の点灯、及びデータディスク装置に異常表示ランプ「Warning」が点灯したことから、確認したところ、サーバ等ハードウェア監視モジュールのソフトウェアのバグ、及びデータディスクの情報保存メモリ用バッテリーの不良(充電不能)が認められたため、ハードウェア監視モジュールのソフトウェアの補修、及びメモリ用バッテリーを交換 D  
17 4号機 3.4号機工具管理センターのトルクレンチ定例校正において、トルクレンチ1台に判定値外れが認められたため、当該トルクレンチを補修、再校正 D  
18 4号機 設備パトロールにおいて、タービン建屋換気空調系給気処理装置(B)フィルタ差圧計(DPI-203B)に指示値不良(ダウンスケール)が認められたため、当該差圧計を点検 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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