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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年5月24日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年5月24日(木)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 18 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 主復水器連続洗浄装置(B2系)系統の水張り操作時、ボール循環ポンプ起動後のボール吸出し元弁(F001G、F001H)の「開」操作に関して、当該系統水張り操作手順書に記載漏れが確認されたため、対応検討 D  
2 2号機 主発電機軸密封油装置非常用密封油ポンプ用電動機点検において、回転子軸のカップリング嵌め合い部外形寸法に判定値外れが認められたため、当該嵌め合い部を補修 D  
3 2号機 タービン補機冷却系の電気油圧式制御装置(EHC)油冷却器(A)(B)入口温度調節弁(TCV-F022A、B)点検において、ダイヤフラム部より空気の漏えいが認められたため、当該ダイヤフラム部を補修 D  
4 2号機 換気空調系非常用ディーゼル発電設備(B系)非常用給気ファン(B)用電動機点検において、回転子軸のファン嵌め合い部及び反負荷側軸受け嵌め合い部の外径寸法、ファン軸嵌め合い部内径寸法に判定値外れが認められたため、対応検討 D  
5 2号機 主タービンターニング装置点検において、同装置構成部品に不良箇所が認められたため、当該装置を補修 D  
6 2号機 タービン補機冷却系熱交換器(B)伝熱管の渦流探傷検査において、伝熱管18本の残存肉厚に判定値外れが認められたため、当該伝熱管に閉止栓を取付 D  
7 2号機 取水設備スクリーン洗浄水ポンプ(A)点検において、ポンプケーシング内面に減肉及び貫通孔が認められたため、当該ケーシングを補修 D  
8 2号機 設備パトロールにおいて、給水系タービン駆動原子炉給水ポンプ(A、B)の出口逆止弁(F021A、B)に保温材の損傷が認められたため、当該保温材を交換 D  
9 3号機 主復水器(A、B、C系)水室の圧力検出配管交換による気密漏えい試験時、復水器水室出入口圧力計検出元弁12台(F701A~F、F702A~F)にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
10 3号機 原子炉隔離時冷却系の配管肉厚測定において、記録に誤記(配管肉厚測定メッシュ図の測定位置番号と異なる欄に記録を記入)が認められたため、当該測定記録を訂正 対象外  
11 3号機 加熱蒸気及び戻り系海水熱交換器建屋凝縮水移送ポンプ(A)点検において、ポンプインペラと側板の間隙寸法に不均一が認められたため、当該ポンプを点検 D  
12 3号機 高圧炉心スプレイ系配管点検による現場確認時、同系配管油圧式防振器(HPCS-003-403S)のリザーバタンク押さえボルトに脱落、及び同タンク内の油が無くなっていることが認められたため、当該油圧式防振器を補修並びに油を充填 D  
13 3号機 所内電源設備480Vパワーセンター(閉鎖配電盤)3A-1(3A:母線連絡3B-1)点検において、制御用ケーブル端子に圧着不良が認められたため、当該端子を打直し D  
14 3号機 定期事業者検査「原子炉保護系インターロック機能検査(その2)」の検査手順において、検査前準備確認内容欄に誤記が認められたため、当該検査手順書の誤記を訂正 D  
15 3号機 燃料装荷作業において、制御棒全挿入操作後に燃料移動監視装置の操作手順を次ステップ(燃料移動手順)に更新しようとした際、同装置のCRT画面が表示不良(次ステップ画面へ更新できない)となったため、当該燃料移動監視装置を点検 D  
16 3号機 タービン補機冷却系熱交換器(A)淡水側水張り後の満水確認時、同熱交換器入口配管ベント弁(F533A)を開したが、排水量が少なかったことから、同ベント弁の詰まりが考えられるため、当該弁を点検 D  
17 4号機 タービン補機冷却系熱交換器(B)海水側排水作業時、同熱交換器用貝殻除去装置旋回弁(MO-F012B)にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
18 1.2号廃棄物
処理設備
設備パトロールにおいて、運転中の放射性ドレン移送系オイルドレンサンプポンプ(A)に汲み上げ不良(吐出流量が出ていない)が認められたため、調査及び当該ポンプを点検 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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