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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年5月17日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年5月17日(木)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 20 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 タービン補機冷却系熱交換器(D)点検時、同熱交換器用貝殻除去装置ブローライン止め弁(MO-F008D)にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
2 1号機 設備パトロールにおいて、換気空調系タービン建屋排風機(B)の軸受け(電動機側)の潤滑油ゲージに油漏れ(同ゲージは二重構造のため外部への漏えいはなし)が認められたため、対応検討 D  
3 1号機 プラント監視において、中央制御室制御盤のCRT(No.4)( コンピュータの端末表示装置)に表示不良が認められたため、当該CRTを点検 D  
4 2号機 補機冷却海水系冷却水ポンプ(B)用電動機点検において、同電動機本体の接地線に損傷が認められたため、当該接地線を交換 D  
5 2号機 補機冷却海水系冷却水ポンプ(B)用電動機点検において、冷却ファンカバー、下部ブラケット、及び下部軸受け給油配管、排油配管に腐食が認められたため、当該腐食部を塗装補修 D  
6 2号機 補機冷却海水系冷却水ポンプ(B)用電動機点検において、固定子鉄心に表面ワニスの剥離、及び発錆が認められたため、当該固定子鉄心の発錆部を補修 D  
7 2号機 主タービンの低圧タービン(C)上半内部車室溶接部の浸透探傷検査において、指示模様が認められたため、当該指示模様部を補修 D  
8 2号機 非常用ディーゼル発電設備(B系)ディーゼル機関給気弁弁体の浸透探傷検査において、給気弁2個(No.21、22)のシート面に指示模様(剥離の兆候)が認められたため、当該給気弁2個の弁体を交換 D  
9 2号機 パトロールにおいて、タービン建屋1階の給水室(非管理区域)の床面にこぼれた飲料(約2リットル)が確認されたため、当該飲料を除去 D  
10 3号機 復水ろ過装置復水ろ過器の復水出口流量制御弁の作動確認試験において、復水出口流量制御弁4台(F003C、D、H、I)のロックアップ弁に異音の発生が認められたため、対応検討 D  
11 3号機 非常用ディーゼル発電設備(A系)ディーゼル機関点検において、シリンダー2本(No.6、15)のシリンダージャケット空気抜き金具のO(オー)リング取付部に腐食の発生が認められたため、当該シリンダージャケット空気抜き金具を交換 D  
12 3号機 非常用ディーゼル発電設備(A系)ディーゼル機関点検において、シリンダー(No.6)のシリンダーヘッド冷却水連結管のO(オー)リング取付部に腐食の発生が認められたため、当該連結管を交換 D  
13 3号機 非常用ディーゼル発電設備(A系)ディーゼル機関点検において、シリンダー(No.6)の排気弁2個の冷却水接ぎ手金物O(オー)リング取付部に腐食の発生が認められたため、当該冷却水接ぎ手金物を交換 D  
14 3号機 残留熱除去機器冷却系補給水ポンプ(A)出口側逆止弁(F208A)点検において、スピンドル摺動部に腐食が認められたため、当該スピンドルを補修 D  
15 3号機 残留熱除去系残留熱除去冷却水ポンプ最小流量バイパス弁(MO-F035A)のベロー部漏えい確認試験において、漏えいが確認されたことから、ベロー部の不良が考えられるため、対応検討 D  
16 3号機 所内電源設備480Vモーターコントロールセンター3A-1-1(ユニット8D:燃料取替機制御室空調機)の動作確認試験時、配線用しゃ断器(MCCB)に不良(トリップ位置からリセット位置への操作不能)が認められたため、当該ユニットを予備ユニットと交換 D  
17 4号機 プラント起動中のパトロール時、気体廃棄物処理系排ガス再結合装置(B)パージ空気流量調節弁(FCV-F008B)のポジショナー用豆ゲージ(出力側圧力)に指示値不良(オーバースケール)が認められたため、対応検討 D  
18 4号機 原子炉格納容器ベント操作終了による非常用ガス処理系(A系)の安全隔離解除作業時、同系流量制御弁(MO-F005A)の自動閉回路配線のリフトを復旧しようとした際、制御配線の端子部が配線より外れたため、当該端子を取付 D  
19 4号機 設備パトロールにおいて、停止中(乾燥保管中)の原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(A)電解鉄イオン供給装置電解鉄イオン注入流量計(FI048)に指示値不良(指示固着)が認められたため、当該流量計を点検 D  
20 1.2号廃棄物
処理設備
ランドリーセンターにおいて、洗濯脱水機(1B)の床面に洗濯排水の回収タンク排水ラインホースより水漏れ(約1リットル)が発生したため、当該漏えい水を汚染検査(汚染なし)後、除去、及び排水ホースを交換  D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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