|
福島第二原子力発電所トップ
|
平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年5月15日分) |
|
|
|
◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。 |
|
平成19年5月15日(火)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。 |
|
|
|
|
その他 : 17 件 |
No. |
号機等 |
不適合件名 |
グレード |
備 考 |
1 |
2号機 |
原子炉水位(広帯域)指示計(LIS-631A)点検において、同計器演算器指示部に動作不良が認められたため、当該計器演算器指示部を交換 |
D |
|
2 |
2号機 |
設備監視において、原子炉補機冷却系第2中間ループサージタンク水位に低下傾向が認められたことから調査を行ったところ、原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(A) の伝熱管に漏えいが考えられるため、当該漏えい伝熱管を特定後、伝熱管を交換 |
D |
|
3 |
2号機 |
所内電源設備480Vモーターコントロールセンター2D-1-5(ユニット5D:非常用ディーゼル発電設備(B系)潤滑油プライミングポンプ)点検において、同ユニットの電磁接触器に異音の発生が認められたため、当該電磁接触器を交換 |
D |
|
4 |
2号機 |
所内電源設備480Vモーターコントロールセンター2D-1-5(ユニット7B:予備ユニット)点検において、同ユニットの補助継電器に異音の発生が認められたため、対応検討 |
D |
|
5 |
2号機 |
制御棒駆動水圧系制御棒駆動水ポンプ(B)点検において、同ポンプメカニカルシールに一部破損箇所が認められたため、当該メカニカルシールを交換 |
D |
|
6 |
2号機 |
制御棒駆動水圧系水圧制御ユニットベント弁(F101)の浸透探傷検査において、同弁1台(制御棒座標:38-35)の弁体に指示模様が認められたため、当該弁体を交換 |
D |
|
7 |
2号機 |
高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電設備冷却器海水ストレーナ点検において、バスケット押さえ部に腐食、及び溶接部の割れが認められたため、当該バスケット押さえ部を交換 |
D |
|
8 |
2号機 |
御棒駆動水圧系水圧制御ユニットベント弁(F101)の浸透探傷検査において、同弁6台(制御棒座標:10-39,18-39,22-39,06-35,14-35,18-31)の弁体に指示模様が認められたため、当該弁体を交換 |
D |
|
9 |
2号機 |
換気空調系中央制御室ブースタファン(B)点検において、カップリングの回転子軸嵌め合い部内径寸法に判定値外れが認められたため、対応検討 |
D |
|
10 |
3号機 |
加熱蒸気及び戻り系再循環MGセット室温度調節弁(TCV-F082)開閉試験において、弁の動作不良(全閉にならない)が認められたことから、弁座部にスラッジ等の詰まりが考えられるため、当該弁を点検 |
D |
|
11 |
3号機 |
残留熱除去機器冷却海水系(A系)配管内面ライニング点検において、配管フランジ面のライニングにへたりが1箇所、打痕のあるフランジ面が1箇所確認されたため、当該ライニング不良箇所を補修 |
D |
|
12 |
3号機 |
残留熱除去系原子炉側吸込弁(MO-F027A)リミトルク点検時、制御ケーブルの端子番号及び端子台番号に誤り(制御展開接続図と配線に問題なし)が認められたため、当該制御ケーブルの端子番号及び端子台番号を修正 |
D |
|
13 |
3号機 |
低圧炉心スプレイ系試験調節弁(MO-F006)リミトルク点検時、制御展開接続図の端子台番号に誤り(制御端子台番号と配線に問題なし)が認められたため、当該制御展開図の端子台番号を修正 |
D |
|
14 |
3号機 |
低圧炉心スプレイ系ポンプ点検準備作業において、原子炉建屋1階ハッチ開口部の墜落防止用安全ネットを設定しようとした際、同安全ネットの開閉用装置に操作不能が認められたため、調査及び対応検討 |
D |
|
15 |
4号機 |
定期事業者検査「気体廃棄物処理系機能検査」において、排ガス再結合装置(A)入口弁(MO-F001A)にシートリークが認められたため、対応検討 |
D |
|
16 |
4号機 |
設備パトロールにおいて、換気空調系中央制御室加湿器液位ゲージ元弁(F860)と液位ゲージ接続部より蒸気の微少漏えいが認められたため、当該接続部を点検 |
D |
|
17 |
3.4号廃棄物 処理設備 |
設備パトロールにおいて、固化系窒素製造装置の吸着塔出口側均圧弁(AO-F2504)操作用電磁弁より空気の微少漏えいが認められたため、当該電磁弁を交換 |
D |
|
|
公表区分 |
事象の概要 |
主な具体例 |
区分1 |
法律に基づく報告事象等の重要な事象 |
・ 計画外の原子炉の停止
・ 発電所外への放射性物質の漏えい
・ 非常用炉心冷却系の作動
・ 火災の発生 など |
区分2 |
運転保守管理上、重要な事象 |
・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
(技術基準に適合する場合)
・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
・ 原子炉等への異物の混入 など |
区分3 |
運転保守管理情報の内、信頼性を確保
する観点から速やかに詳細を公表する
事象 |
・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
・ 主要パラメータの緩やかな変化
・ 人の負傷または病気の発生 など |
その他 |
上記以外の不適合事象 |
・ 日常小修理 など |
【原子力発電所における不適合事象の是正管理】
原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
* 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)
○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード |
主な具体例 |
As |
・法令、安全協定に基づく報告事象
・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
|
A |
・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
・定期検査工程へ大きな影響を与える事象 |
B |
・国の検査等で指摘を受けた事象
・運転監視の強化が必要な事象
|
C |
・品質保証の要求事項に対する軽微な事象 |
D |
・通常のメンテナンス範囲内の事象 |
対象外 |
・消耗品の交換等の事象 |
|
|
(お問い合わせ)
福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
電 話 0240-25-1353 |
|
|
|
|