不適合管理委員会報告情報（平成19年5月11日分）｜原子力

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平成１９年度不適合管理委員会報告情報（平成１９年５月１１日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成19年5月11日（金）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　１１　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	2号機	ほう酸水注入系潤滑油ポンプ（Ａ）用電動機点検において、回転子軸のカップリング嵌め合い部にかじり傷、及び外径寸法に判定値外れ、また反負荷側軸受け嵌め合い部に圧痕が認められたため、当該回転子軸を補修	D
2	2号機	主タービンの低圧タービン（Ｃ）外部車室溶接部の浸透探傷検査において、指示模様（18箇所）が認められたため、当該指示模様部を補修	D
3	2号機	コントロール建屋換気空調系中央制御室ブースタファン（Ａ）点検において、カップリング軸嵌め合い部内径寸法に判定値外れが認められたため、対応検討	D
4	2号機	主タービンの低圧タービン（Ｂ）外部車室溶接部の浸透探傷検査において、指示模様（20箇所）が認められたため、当該指示模様部を補修	D
5	2号機	主タービンの低圧タービン（Ｂ）ローター点検において、ローターシュラウドリング（タービン側第15段）に割れ１箇所が確認されたため、対応検討	C
6	3号機	第１給水加熱器（Ｂ）水室近傍で作業用足場解体作業時、誤って蛍光灯２灯を破損させたため、当該蛍光灯を交換	D
7	3号機	所内電源設備480Vパワーセンター（閉鎖配電盤）３Ｃ－２点検において、しゃ断器10台の制御回路基板取付用ビス（樹脂製）に損傷（ひび割れ）が認められたため、当該基板取付用ビスを補修	D
8	4号機	設備パトロールにおいて、換気空調補機冷却系冷凍機（Ａ）油回収器ストレーナフランジ部に油の（潤滑油）にじみ、及び同ストレーナ下部に油溜まり（約４ｃｃ）が認められたため、当該油を除去、及びストレーナフランジを点検	D
9	4号機	設備監視において、待機中の非常用ガス処理系（Ａ）及び（Ｂ）の入口流量記録計（FRS-601）に指示値不良（流量がゼロとなっていない）が認められたことから、同入口流量発信器（FT-001A、B）に動作不良が考えられるため、当該流量発信器を点検　なお、入口流量指示計（FI-601A、B）の流量はゼロを指示	D
10	1.2号廃棄物処理設備	高電導度廃液系濃縮装置（Ａ）加熱缶蒸気供給ライン手動弁（F289A）の弁体浸透探傷検査において、弁体シート面に線状指示模様が認められたため、対応検討	D
11	1.2号廃棄物処理設備	高電導度廃液系濃縮装置（Ａ）加熱缶蒸気供給ライン入口弁（AO-F290A）の弁体浸透探傷検査において、弁体シート面に線状指示模様が認められたため、対応検討	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する　事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３