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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年5月9日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年5月9日(水)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 33 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 試料採取系炉水サンプル試料採取点(SP21)の導電率計検出器点検時、同試料採取点サンプル流量指示スイッチ(FIS134)の流量調節弁操作ハンドルの脱落及びハンドル止めビスの紛失が確認されたため、当該流量調節弁を補修 D  
2 2号機 高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電設備清水加熱器ポンプ用電動機点検において、回転子軸の軸振れ値、カップリング嵌め合い部外径寸法、及びカップリング部振れ値に判定値外れが認められたため、当該回転子軸を補修 D  
3 2号機 1.2号機工具管理センターのトルクレンチ点検において、トルクレンチ1台に判定値外れが認められたため、当該トルクレンチを補修、再校正、及び使用機器への影響評価を確認 D  
4 2号機 1.2号機工具管理センターのダイヤルゲージ点検において、ダイヤルゲージ1台に計測不能(指針が外れた)が認められたため、当該ダイヤルゲージを補修、再校正、及び使用機器への影響評価を確認 D  
5 2号機 蒸気加減弁(F002A、B、C、D)点検において、同弁4台のクロスヘッドガイドとブッシュ部の間隙寸法に判定値外れが認められたため、当該クロスヘッドガイド及びブッシュを交換 D  
6 2号機 主タービンの低圧タービン(A)内部車室点検において、同車室水平面に浸食が認められたため、当該浸食部を補修 D  
7 3号機 復水脱塩装置タイマーリレー点検において、タイマーリレー1個(警報回路用)に動作不良が認められたため、当該タイマーリレーを交換 D  
8 3号機 タービン建屋凝縮水移送ポンプ(A)用電動機点検において、負荷側軸受ケース及び反負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、当該軸受ケースを補修 D  
9 3号機 復水器真空ポンプ封水ポンプ用電動機点検において、負荷側軸受ケース及び反負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、当該軸受ケースを補修 D  
10 3号機 3.4号機工具管理センターのトルクレンチ点検において、トルクレンチ1台に判定値外れが認められたため、当該トルクレンチを補修、再校正、及び使用機器への影響評価を確認 D  
11 3号機 3.4号機工具管理センターのダイヤルゲージ点検において、ダイヤルゲージ1台に動作不良(測定子不動作)が認められたため、当該ダイヤルゲージを補修、再校正、及び使用機器への影響評価を確認 D  
12 3号機 循環水系タイマーリレー点検において、タイマーリレー2個に動作不良が認められたため、当該タイマーリレーを交換 D  
13 3号機 主タービンクロスアラウンド管内面溶接線の浸透探傷検査において、溶接線2箇所に円形指示模様が認められたため、当該指示模様発生部を補修 D  
14 3号機 計算機用静止型無停電電源装置(B)点検において、制御電源を投入した際、自動電圧調整装置(AVR1)の入力電源監視用表示灯の不点灯が確認されたため、当該入力用電源装置を交換 D  
15 3号機 3.4号機工具管理センターのトルクレンチ点検において、トルクレンチ1台に判定値外れが認められたため、当該トルクレンチを補修、再校正、及び使用機器への影響評価を確認 D  
16 3号機 3.4号機工具管理センターより借用した工具類の返却時、計測器の紛失が確認されたため、対応検討 D  
17 3号機 原子炉冷却材浄化系ポンプ(B)パージライン止め弁(AO-F040B)点検時、同弁閉側リミットスイッチ用ケーブルのフレキシブル電線管接続金具に破損が認められたため、当該フレキシブル電線管及びリミットスイッチを交換 D  
18 3号機 循環水ポンプ(A)用電動機点検において、電動機フレームの一部に腐食が認められたため、当該腐食部を補修 D  
19 3号機 非常用ディーゼル発電設備(A系)空気圧縮機(A-2)用電動機点検において、同電動機のプーリーキー取付け時の隙間に減少(キー打ち込み量の増加)が認められたため、当該プーリーキーを交換 D  
20 3号機 非常用ディーゼル発電設備(A系)動弁注油ポンプ用電動機点検において、回転子軸の負荷側軸受け嵌め合い部、反負荷側軸受け嵌め合い部、及びカップリング嵌め合い部の外径寸法に判定値外れが認められたため、当該回転子軸を補修 D  
21 3号機 所内電源設備480Vパワーセンター(閉鎖配電盤)3C-2(7B:補機冷却系海水ポンプ(C))点検において、しゃ断器位置検出用スイッチに動作不良(復帰動作が緩慢)が認められたため、当該スイッチを点検 D  
22 3号機 所内電源設備480Vパワーセンター(閉鎖配電盤)3C-2(3C:母線接地3C-2)点検において、接地装置の検電用端子1個(R相)に破損が認められたため、当該端子を交換 D  
23 3号機 所内電源設備480Vパワーセンター(閉鎖配電盤)3C-2(7B:補機冷却系海水ポンプ(C))点検において、しゃ断器開閉試験用スイッチに動作不良が認められたため、当該スイッチを交換 D  
24 3号機 設備パトロールにおいて、サービス建屋ホットラボ給気処理装置室内床ファンネルに詰まりが認められたため、当該ファンネルを清掃 D  
25 4号機 3.4号機工具管理センターのダイヤルゲージ点検において、ダイヤルゲージ1台に動作不良(指針に飛びがあった)が認められたため、当該ダイヤルゲージを補修、再校正、及び使用機器への影響評価を確認 D  
26 4号機 3.4号機工具管理センターのダイヤルゲージ点検において、ダイヤルゲージ1台に動作不良(測定子不動作)が認められたため、当該ダイヤルゲージを補修、再校正、及び使用機器への影響評価を確認 D  
27 4号機 3.4号機工具管理センターより借用した工具類の返却時、片口スパナ(1本)、モンキーレンチ(1本)の紛失が確認されたため、対応検討 D  
28 4号機 試料採取系において、原子炉冷却材浄化系ろ過脱塩器入口試料採取点(SP102)に「恒温装置異常(温度高)」表示が発生したことから、確認したところ恒温装置の不良が考えられるため、対応検討 D  
29 4号機 設備監視において、原子炉冷却材浄化系ろ過脱塩器(B)出口導電率記録計(CRS-608)に指示値不良(ハンチング)が確認されたことから、同出口導電率検出器(CE-104B)の不良が考えられるため、当該導電率検出器を点検 D  
30 4号機 試料採取系において、原子炉冷却材浄化系ろ過脱塩器(B)出口試料採取点(SP104B)に「恒温装置異常(温度高)」表示が発生したことから、確認したところ恒温装置の不良が考えられるため、対応検討 D  
31 1.2号廃棄物
処理設備
高電導度廃液系濃縮廃液タンク(C)の廃液試料採取作業時、試料採取制御盤(B)にて試料採取操作を行ったが、廃液試料が出てこないことから、試料採取配管の詰まりが考えられるため、当該試料採取配管を清掃 D  
32 3.4号廃棄物
処理設備
非放射性ドレン系ストームドレン受タンク(A)入口弁(AO-F002A)の開操作時、同弁に動作不良(同弁を打診すると開となる)が認められたため、当該弁駆動部を点検 D  
33 その他 一次水処理設備直流125V蓄電池設備点検において、蓄電池セル1個の電圧に判定値外れが認められたため、当該蓄電池を交換 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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